
(C)藤川よつ葉・うえののの/集英社 フジテレビ
──これまで登場したお店の中で、特に印象的だったお店や料理はありますか?
「浅草にある天国さんのホットケーキは、すごく印象に残っています。甘さ控えめで私好みの味だったんですけど、何より驚いたのが、ソーセージと一緒に出てきたこと。最初は『甘いものとソーセージ!?』ってびっくりしたんですけど、食べてみたらすごく相性がよくて。甘い×しょっぱいの組み合わせって、スイーツと食事の境界線をいい意味で壊してくれるというか。ホットケーキだけど、しっかりご飯として完結していて、新しい発見でした。そういう思いがけない出合いがあるのも、この作品の面白さだと思います」
──そもそも堀さん自身、普段から食べ歩きが好きなんですよね?
「はい。食べ歩きは趣味です(笑)。SNSやテレビで見た情報をチェックするのも好きですし、実際に自分の足で歩いて見つけることも多いです。『あ、なんか雰囲気がいいな』と思ったら、ふらっと入ってみて。仕事の合間とか、終わった後とかによく行くんですけど、気分転換にもなるんです」

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──普段はどんな料理を食べるんですか?
「私はけっこうがっつり系が好きで、つけ麺、焼肉、ラーメン、にんにく......全部大歓迎です(笑)。男友達ともよくご飯を食べに行くこともありますし、食の好みでいうと、わりと男性寄りかもしれないですね。でも、女の子の友達にもラーメン好きは多いので、結構そういう話で盛り上がったりもします」
──お店選びの基準はありますか?
「値段と味のバランスですね。高級だから行くとか、安いからお得というよりも、その料理に対して納得できる価格であることが大事です。初めてのお店は、自分の目と舌でちゃんと確かめてから、リピートするかを決めます。レビューサイトも見ますけど、最終的には自分の直感で動くタイプです」

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──グループ卒業から約4年。女優としてのキャリアを積み重ねる中で、ご自身の中で変わってきた部分はありますか?
「いまだに緊張もしますし、プレッシャーも感じます。でも、それがあるからこそ成長できている気がしていて。作品ごとに現場の雰囲気も人も違うし、毎回初めての出合いみたいな感覚なんですよね。だから慣れない自分を肯定できるようになりました。慣れてしまうと、それ以上のものを求めなくなってしまう気がして怖いんです。だからこそ、いつまでも新鮮な気持ちで現場に立ちたいなって。今回の『女優めし』も、セリフの量はそこまで多くないけど、感情の動きがすごく大事だったので、自分自身も改めていろんなことを学ばせてもらいました」
──今後、やってみたいジャンルや役柄はありますか?
「ホラーとアクションはもっとやってみたいですね。グループ時代にゾンビドラマに出演させてもらったことがあったんですが、卒業後はまだそういった作品に出ていないので、またチャレンジしたいです。アクションも、乃木坂46在籍中に一度経験していて、すごく楽しかったんですよ。体を動かすっていうのはエネルギーもいるけど、演技としての快感もあるというか。あとは、コメディです。今、『本日も絶体絶命。』というコント番組にも出させていただいてるんですけど、ちゃんと脚本のある作品の中でお芝居としての笑いをやってみたいです。普段の私って、わりと真面目に見られがちなんですけど、実はけっこう抜けてるところもあるので、そういうギャップも活かせたらいいなって思います(笑)」

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──最後に視聴者のみなさんへメッセージをお願いします
「『女優めし』は、とにかくおいしいが詰まった作品です。どのお店も実在しているので、観たあとに『ここ行ってみたいな』と思えるリアルさがあるし、撫子の食べる姿を通して、自分の日常にも何か新しい視点が生まれるんじゃないかと思っています。お芝居の面でも、食事をするという何気ない行為を通して、感情や疲れ、喜びや孤独......いろんなものが伝わるような演出がされているので、そこにも注目してもらえたら嬉しいです。ご飯って、心のスイッチを切り替えてくれる、魔法みたいなものだと思うんです。仕事でちょっと疲れていても、美味しいものを食べると『また頑張ろう』って思えたり、誰かと食卓を囲むだけで気持ちが軽くなったり。『女優めし』が、そんな食の魅力を思い出すきっかけになってくれたら嬉しいです」
取材・文=川崎龍也
作品情報
『女優めし』
1~4話:2025年3月30日(日)19:00~
5~8話:2025年4月6日(日)19:00~
FOD/フジテレビTWOドラマ・アニメにて配信・放送
詳しくは
こちら
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