「六本木クラス」以来3年ぶりの連続ドラマとなる香川照之を主演に迎え、中村アンや松田龍平、宮近海斗(Travis Japan)、竹原ピストルといった多彩なキャストの競演でも話題を呼んでいる完全オリジナルのサイコ・サスペンス「連続ドラマＷ　災」。

前代未聞の"6役"に挑む香川の怪演はもとより、人々に"災い"をもたらすという"男"にまつわる物語のディテールが一切明かされずにいた本作だが、4月6日(日)からのＷＯＷＯＷでの放送開始に先駆け、第1話が無料先行配信されると、その狂気的な"災"ワールドが次第に明らかに...。香川が演じる"1人目の男"や、豪華キャストが織りなす不気味かつ濃密な人間模様に期待が集まっている。

監督・脚本を務めるのは、初作品となる「八芳園」(2014年)や「どちらを」(2018年)がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に招待されるなど、世界が注目する監督集団「5月」の関友太郎と平瀬謙太朗。初の長編映画「宮松と山下」(2022年)でもタッグを組んだ香川と再び顔を合わせ、現代を生きる罪なき6人に"災い"が降りかかる恐怖を描き出していく。

この不穏な物語の中心として怪しげなオーラを放つのが、香川扮するある"男"。その周囲では不審死が次々と起こるなど、人々の前に突如として現れては災いをもたらす謎めいた存在だ。

1人6役に挑んだ香川は早くも第1話からうらぶれた漁師、親切な塾の講師...と演じ分けており、容姿はもちろんのこと、口調や顔つき、性格や所作まで変幻自在。加えて、何を考えているのか一切分からないような表情で男の闇を浮かび上がらせており、ふとした瞬間の虚ろな目つきやぎこちない笑顔は戦慄もの。場面ごとに印象が異なる掴みどころのない怪演が恐怖を掻き立てる。