
⒞テレビ朝日・東映AG・東映
中々見慣れないカタカナが並んだかと思うが、敵も味方も「車」に関したワードで構成されている。「車」は本作品のキーワードで「自分のハンドルは自分で握る」という言葉が物語中に多く登場した。また、ヒーローたちの見た目もタイヤで構成されており各々の能力もタイヤを用いたスピードやパワーで戦う。最近のヒーローは見た目が少し複雑になっていたり、華やかだったりすることが多かったが本作は昔のヒーローのようなコンセプトが一目でわかるレトロな装いであった。
■重圧のレッドを演じ切ってみせた期待の新人・井内悠陽
スーパー戦隊といえば主役はレッド。連綿と続く主役の重圧に井内は挑んだ。範道というキャラクターは25歳の設定で若いながらも資産を築き上げたやり手だが、その分少し価値観がずれていたり大人びていたりと20歳の井内からすれば年齢も違う難しい役柄だっただろう。しかし、1話で初登場した際のスーパーカーを運転する姿をみればハマり役という言葉がふさわしいほど違和感がない。余裕はありつつも大金持ち故の嫌味がなく、そこにスーパー戦隊のレッド特有の真っ直ぐさがある。視聴者が安心して楽しめる素晴らしい芝居だった。

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また、声優たちも活躍した。今回ブンブンジャーと敵は車をモチーフにしているだけではなく独自の開発を遂げた車をはじめとするガジェットを使用したが、多くを声優が演じた。井内のようにまだ経験が少ない新人俳優たちとベテランの声優の芝居が嚙み合った化学反応はかなり見応えがあった
スーパー戦隊シリーズは大人でも楽しめる。井内悠陽ら若手俳優の演技にも注目しつつ、大人の皆様も是非、一度この世界を覗いてみてほしい。
文=田中諒
放送情報【スカパー!】
爆上戦隊ブンブンジャー
放送日時:4月17日(木)00:00~
放送チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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