奈緒ウエンツ瑛士が、お互いに「ベストオブナチュラル」を贈り合う!? 舞台「WAR BRIDE」インタビュー

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舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』奈緒
舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』奈緒

――本作は、映像とはまた違う舞台での上演です。舞台については、どんな魅力を感じておられますか?

奈緒「今作で7回目の舞台になるのですが、やはり、同じ台詞を言っても、その日に起こることが毎日違うんです。これは、今までやった舞台で出会った素晴らしい演出家の皆さんから学んだことですが、なるべく、今までの作品のなかでも出したことのない声や、みんなが知らない音を届けたいし、それを稽古場で探せるといいな、と思いながら毎回稽古をしています。

その聞いたことのない声、見たことのない人の迷い、戸惑い、揺れを実際に見られるのは舞台しかないので、今回の作品が舞台化できることは、とても幸せなことだと思っています。

当時の時代の揺れも含め、長い時間を描くことになるので、映像で編集をし、道を整理して見ていただくよりも、自由に受け取っていただける道が(舞台だと)広くなるな、と思います。日々違う『WAR BRIDE』を受け取っていただけたら嬉しいです」

ウエンツ「まずは『空気感』ですね。たまにあるじゃないですか。部屋に入ったときに"あれ?この2人、さっきまで喧嘩してた?"とか"あれ?この2人、もしかして付き合ってる?"みたいな...(笑)。あれって誰も喋っていないのに、みんなが感じとれるものですし、そうした空気は、舞台上で作れるものだとも思っています。

あとは『その日のお客様との対話』ですね。物語を演じていながらも、お客様との対話は必ず存在しますし、そこで会話ができるのが舞台の素敵なところだと思っています。嫌な言い方かもしれないですが、お金をいただいて観に来ていただくので、そこにちゃんと自分たちが価値を見出す。"来てよかったな"と思ってもらえるよう務める『責任』の部分も映像とは違うところかなと思います」

舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』ウエンツ瑛士
舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』ウエンツ瑛士

――お会いする前のお互いの印象と、お会いしてからの印象を教えてください。

奈緒「誰かとお会いする前は、いつもお会いしてからがスタートだと思っていて。"テレビで見ている印象は、あくまでテレビで見ている印象だ"って自分のなかでは思っているのですが...(ウエンツさんは)一緒なんですよね〜。本当にずっと自然なんですよ。ずっとナチュラルだし、いままで出会ったなかでも『ベストオブナチュラル』だなって(笑)」

ウエンツ「ありがとう。『ベストオブナチュラル』いただいた!」

――(笑)

奈緒「年の差も少しありますし、もちろん大先輩なのに、私にも気を遣わせない佇まいでいてくださるんです。それが1対1じゃなくても、どんな場面でもそういう空気を作ってくださるので、安心して湯に浸かったような気でいます」

ウエンツ「...俺、お湯(笑)?全部を知っているわけではないですけど、僕もイメージは変わらないですね。天真爛漫で明るいけど、仕事に対してはプロフェッショナルな面がある、というのは、画面を通してもすごく伝わってきます。厳しくないとそうはなれないでしょうから『厳しさがしっかりある温かい人』なんだなって思います。お言葉を返すようですけど、僕も『ベストオブナチュラル』を差し上げます」

奈緒「いただきます(笑)」

舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』奈緒、ウエンツ瑛士
舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』奈緒、ウエンツ瑛士

文・写真=浜瀬将樹

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公演情報

舞台『WAR BRIDE-アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン-』
出演:奈緒、ウエンツ瑛士
高野洸、川島鈴遥、渡邉蒼、福山絢水、牧田哲也、岡本篤、占部房子
山口馬木也
脚本:古川健(劇団チョコレートケーキ)
演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
【公演】
よみうり大手町ホール
8月5日(火)〜27日(水)
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
9月6日(土)、7日(日)
久留米シティプラザ ザ・グランドホール
9月13日(土)、14日(日)

詳しくは
こちら

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