
――今回、主演として気をつけたことはありますか?
「正直、意識をする余裕もなくて、周りの方々がしっかりと支えてくださいました。福山翔太さんは引っ張ってくださる方で、陣内孝則さんはいろんなことをジョークで笑い飛ばしてくれて、林田さんは母のようで...。子役の奥野楓ちゃんは無邪気にたくさん遊んでくれて。本当にすごく幸せな現場だったと思います」
――今回演じた亜美については、どう解釈して演技に落とし込みましたか?
「はじめはすんなり理解するのが難しい役柄だと感じたので、自分なりに亜美の背景をイメージして紙に書いて想像してみたり、方言を練習したりする時間も亜美と向き合う時間になっていました。監督も、私が考えた亜美の要素なども大事にしてくださいました」
――劇中のセリフで、"過去を反省することも大事だけど、周りの人を笑顔にすることが生きていく上での使命なんだ"という言葉がありました。筧さんご自身は、過去とどのように向き合いますか?
「友人からは"そんな気にすることじゃないよ"と励ましてもらうことが多いので、もしかしたら結構気にするタイプかもしれないです。ただ、あのセリフに関しては私自身もすごく響いていて...。生きていく上ですごく大事なことだと思いました」
――周りの人々を笑顔にするのはとても難しいことだと思います。筧さんが一緒にいて、笑顔になってしまうのはどんな人ですか?
「欲望に正直な人とは一緒にいて楽しいです。思いっきり美味しそうに食べる人とか、豪快に遊ぶとか、見ていて気持ちがいいですこちらまで楽しい気分になります」

取材・文・撮影=於ありさ
公開情報
映画「オオムタアツシの青春」
2025年9月26日(金)より公開中
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