
喋る際に目をぱちくりとする輝かしい眼差しや森田演じる大人期と通じるような緩急のあるセリフ回しなど、チャーミングな人物像を演技でもしっかりと表しており、その達者ぶりにはブレイクも納得。今後が楽しみになるような存在感を放っている。
また、自由奔放かつ現実的な周を片山友希(大人期)と白倉碧空(学生期)が、真面目で堅実な晴子を伊藤万理華(大人期)と山下桐里(学生期)が演じ、一目で同一人物と分かるようなキャスティングや演技のテイストの妙など、見事に2人で1役を作り上げている。

さらに、大河ドラマ「光る君へ」(2024年)で藤原道長を演じた柄本佑が、優しい語り口で飛鳥たち4人を見守る "天の声(語り)"として作品に温かみとユーモアをもたらすなど、見ているのが不思議と心地よく、早くも良作と思える仕上がりとなっている。
2週目では、いよいよ天文部が揃おうというところで過去の軋轢が明かされるなど、目が離せない「いつか、無重力の宙で」。さまざまな困難が待ち受ける中、4人は無事、人工衛星を打ち上げることができるのか?若手実力派キャストが体現する、女性たちの宇宙への旅路を見届けたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
夜ドラ「いつか、無重力の宙で」
2025年9月8日より毎週(月)〜(木)22:45〜NHK総合にて放送中
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