田中圭が極限の緊張感の中で「平凡な男」を演じる!約100分一度もカメラが止まらない三谷幸喜作品「おい、太宰」

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ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」
ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」

希代のヒットメーカー・三谷幸喜が脚本を務める連続ドラマとして、10月1日(水)から放送開始となる「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」。実に25年ぶりに三谷がGP(ゴールデン・プライム)帯の民放連ドラ脚本を手がけるとあって注目を集めている。一方で今年6月には、オリジナル脚本と自ら監督を務めたWOWOWの"完全ワンシーンワンカットドラマ"シリーズが、ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」で12年ぶりに復活し、大きな話題となった。

複雑に交錯する人間たちの悲喜交々を活写してきた三谷だが、本シリーズでは約100分間一度もカメラを止めずに撮影し続ける。三谷にとってTVドラマ初監督作品となった山道に迷い込んだ夫婦による会話劇「short cut」(2011年)、空港で足止めを食らったお騒がせ一家が巻き起こす騒動を描いた「大空港2013」(2013年)と作品が重ねられ、10月25日(土)にWOWOWライブで再び放送される「おい、太宰」はシリーズ初のタイムスリップものとなった。

■ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」田中のインタビューはこちら

田中圭ら俳優陣が一癖も二癖もある役を演じるドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」
田中圭ら俳優陣が一癖も二癖もある役を演じるドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」

平凡な構成作家・小室(田中圭)は、妻・美代子(宮澤エマ)と共に出席した結婚式の帰り道に、敬愛する太宰治ゆかりの海辺にたどり着く。興奮のあまり近くの洞窟へと足を踏み入れるが、暗闇を抜けるとその先には太宰(松山ケンイチ)と恋人のトミ子(小池栄子)の姿が。2人が心中を図ることを悟った小室は、一目惚れしたトミ子をなんとか助けようと奔走するのだが...。

本シリーズの大ファンであり、念願の三谷作品初主演を果たした田中圭。NGが許されないという極限状態の中、主人公としてほぼ100分間出ずっぱりで、思いがけぬの状況に翻弄される平凡な主人公の豊かな感情の起伏を表現していく。

過去に介入してはいけないと頭では理解しつつも、憧れの存在を前に抑制が効かない様子を示すマシンガントーク。心中にまつわる事実を知った際の困惑、太宰に詰め寄る怒り、トミ子へのぞっこんぶり...と、場面ごとに顔つきや口調が即座に変わる変幻自在の演技は一発撮りとは思えない。

主人公を取り巻く癖の強いキャラクターに扮した名優たちの怪演にも目を奪われる。太宰役は彼と同じく青森出身の松山ケンイチが演じた。津軽弁を交えた言葉で真意を煙に巻こうとするミステリアスな様子から、恥ずかしげもなく女性にキザな言葉をかける女たらしな一面まで、余裕漂う佇まいで風変わりな人物像を作り上げる。

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放送情報【スカパー!】

ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」
放送日時:2025年10月25日(土)12:30~
チャンネル:WOWOWライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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