言葉を超えて、心が通う瞬間を描く――彩香×谷藤海咲が初共演で紡いだ"静かな絆"
俳優
(C)日テレ アックスオン
――お2人のやり取りの中で、特に心に残っているシーンはありますか?
彩香「凛が涙を流すシーンです。私もやった事あるのですが、セリフがない泣きのシーンって本当に難しいんです。感情を言葉に表せなくて、ただ自分の感情に蓋をしてきた凛が涙を見せたシーンはとても切なくて、こちらまで泣きそうになりました。その後も、この作品を見ると必ずこのシーンで泣いてしまいます」
谷藤「私は優香がパチンコの景品を持って凛の家に来てくれるシーンです。あの前のシーンが、私には本当に誰もいなくなってしまって、心が折れそうになっていたピークだったと思います。だからこそ優香が来てくれた時の安心感がすごかったというか、あの瞬間に"この人は自分の居場所になってくれる人だ"と思えた気がします」
――優花や凛のような孤独や理不尽なことに直面したとき、ご自身はどう対応すると思いますか?
彩香「優花は凛が居なかったら乗り越えられなかったのと同じように、私は"あ、ダメかも..."って思ったらすぐに家族や友達に電話します。すぐに駆けつけてくれたり、アドバイスをもらえる環境に改めてとても幸せを感じます」
谷藤「私は、同じ想いを抱えている人の話や本、動画を見たりします。それだけで、"私だけじゃないんだ、みんないろんな悩みを抱えながらそれでもなんとか工夫して、乗り越えて今日を生きてるんだ"って急に孤独じゃなく、仲間ができた感覚になるんです。会ったことない人の言葉なのに不思議ですが、だからこそこの作品も見ず知らずの誰かの心にもそっと寄り添えたらいいなと思います」
――最後に、本作を楽しみにしている方々へメッセージをお願いいたします
彩香「決して楽しい作品ではありません。でもこの作品に共感する人が居るのならその方に、一歩踏み出してみようかな、そう少しでも思ってもらえる、寄り添える作品になったらとても嬉しく思います」
谷藤「人にとって悩みの大きい小さいいろいろあると思いますが、誰にでも"なんか今日笑えないな..."っていう日が1回くらいあるんじゃないかなと思うんです。そんな時を超えられた"瞬間"は、きっと誰かの存在が大きかったのではないかなと思います。時間が経つにつれ、忘れてしまっていたその"瞬間"を思い出したり、また笑えない日が来た時に安心できたり...そんなきっかけになれればと思います。笑えない世界、、、【でも、それでも】です。たくさんの方に届きますように。是非映画館でご覧ください!」
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文=HOMINIS編集部
公開情報
映画「笑えない世界でも」
池袋 HUMAX シネマズにて絶賛公開中
出演:彩香 谷藤海咲
松岡亜依 藤崎朱香 林隼太朗 / 野村啓介
監督・脚本・撮影・編集:岡本充史
配給:フリック
(C)日テレ アックスオン
詳しくは
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