要潤演じる氷川誠のカッコよさにしびれる!追加シーンによってディテールがより浮かび上がった「劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4 ディレクターズカット版」

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平成仮面ライダーシリーズ第2作として、シリーズの基礎を固めたのが「仮面ライダーアギト」。昭和ライダーの2作目「仮面ライダーV3」のオマージュともいえる描写があることでファンには知られている。アギト、G3、ギルスという3人の仮面ライダーを主軸に置いた群像劇スタイルであることも特徴的だ。アギト/津上翔一(賀集利樹)、G3/氷川誠(要潤)、ギルス/葦原涼(友井雄亮)。3人の主人公が、それぞれの置かれた場所で、自分のあり方を探し求めながら反目し、やがて連携して敵に立ち向かう展開が新鮮だった。今回は、平成ライダー初の劇場版かつ東映創立50周年記念作品として、2001年9月に公開されたの「劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4」に注目したい。本作はG3-Xの装着者である氷川とG3システムの開発者・小沢澄子(藤田瞳子)、さらに彼らと対立する自衛隊員・水城史朗(唐渡亮)と深海理沙(小沢真珠)が物語の中心で、実質的な主人公は氷川と言ってもいい。

■全編ハイビジョン撮影された世界初の商業映画。本郷猛も登場!

自衛隊員が警備する超能力開発研究所に対し、アンノウンの群体が攻撃を仕掛けた。無惨な殺戮の末に、加原紗綾香(木村茜)と本木レイ(大高力也)だけを残して研究所は壊滅してしまう。2人の少年少女はストリートチルドレンになりながら、"超能力"を発揮して懸命に逃亡生活を送る。その頃、警視庁G3ユニットに、新メンバーとして陸上自衛隊一等陸尉の深海が研修生として配属された。じつは彼女は禁断の対アンノウン装備G4システムに関する"密命"を課せられていたのだ。そして封印されていたはずのG4システムがアンノウンを撃破し始める。その結果、大いなる危機が訪れ、暴走した深海の魔の手は、紗綾香を保護していた風谷真魚(秋山莉奈)にも及ぶ。折しもレイと街で知り合った葦原涼(友井雄亮)から深海理沙の居場所を聞いた津上(賀集)と氷川(要)は、自衛隊のG4システム研究施設へ潜入する...。

本作は劇場用商業映画としては世界で初めて全編がHD1080/24Pによってハイビジョン撮影された作品でもある。また、仮面ライダー1号の演者である藤岡弘が警視総監役でゲスト出演していること。さらにテレビシリーズに先駆けてアギト バーニング・シャイニングフォーム、エクシードギルスが登場していることなど、特撮ファンにとっても見どころも満載だ。劇場版限定の仮面ライダーとして自衛隊員の水城史朗が装着する、仮面ライダーG4が登場することもポイント。平成ライダー第1作の「仮面ライダークウガ」の劇場版が製作されなかったこともあり、本作の価値は極めて大きい。

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放送情報

仮面ライダーアギト PROJECT G4 ディレクターズカット版
放送日時:2025年12月21日(土)11:00~
放送チャンネル:東映チャンネル(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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