俳優・中島裕翔の気迫と覚悟!"再審制度"に鋭く切り込んだ「連続ドラマW シリウスの反証」で見せつける、弁護士役への真摯なアプローチ
俳優
現代司法の課題を突き付ける今回のテーマに対し、主演俳優として真摯に取り組む中島の強い情熱、責任感は、撮影現場の何気ない風景にも如実に表れている。リハーサル前には松本優作監督と念入りな打ち合わせを行い、監督の説明に大きく頷きながら聞き入ったのち、すぐに小声でセリフの練習を始めるなど高い集中力をキープ。本番が終われば瞬時にモニター前へ移動して映像をチェックするなど、1シーン1シーンを丁寧に積み上げる様子が報告されている。
藤嶋と共に冤罪救済に奮闘するチーム・ゼロのメンバーには、若きリーダー・東山佐奈役の仁村紗和、藤嶋の高校以来の親友・安野草介役の金子大地といった実力ある俳優陣が名を連ねる。そして、25年前の事件で宮原に死刑を求刑した検事であり、今では岐阜地検のトップである検事正へと上り詰めた稗田一成役を緒形直人が演じ、物語に重厚な緊迫感を与えている。
25年前に決着がついたはずの事件の真相に光を当て、難攻不落の再審請求に挑む弁護士たちの熱き戦いに肉迫する、迫真の社会派サスペンス。俳優として新たなステージに挑む中島の熱のこもった演技を、新たな年の始まりにじっくりと堪能したい。
文=川倉由起子









