当時20代の木村拓哉&松たか子が主演した、不器用で愛おしいラブストーリー!1997年のドラマ「ラブ ジェネレーション」

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哲平は仕事にも遊びにも精力的で、クリエイティブ部での仕事に自信を持っていた。しかし、突然の異動がきっかけで彼の自信は揺らぎ、弱い部分が顔を覗かせる。検事として働く兄・荘一郎を慕いながらも、その優秀さを自分と比べて、どこか引け目を感じている。そして、一途に想っていた元恋人も、いつの間にか兄の恋人になっていた...。普段は勝気な振る舞いの哲平がふとした瞬間に見せるほころびを、当時24歳の木村がナチュラルに演じている。

そして、そんな哲平を振り回すマイペースで生意気な同僚・理子を、当時20歳の松がチャーミングに演じている。営業部への異動をなかなか受け入れられず、仕事も恋もくすぶっている哲平をからかいながらも鼓舞し、ついには哲平自慢の長髪まで、勝手にハサミを持ち出してざっくりと切ってしまう。当初の哲平は理子を生意気に感じて何かと言い合っていたが、理子が自身の失恋話を打ち明けた時には真摯に受け止めたり、課長の黒崎から再三注意を受けていた髪を切り落とされた時にも「お前のおかげで吹っ切れた」とお礼を言ったりと、2人の距離は徐々に縮まっていくこととなる。

哲平と理子を中心に、さなえや荘一郎との関係性も交えて、すれ違う男女のラブストーリーを描いた本作。そこにはときめきもあり、もどかしさもあり..."ザ・月9"とでも言いたくなる、不器用で愛おしい恋模様が詰まっている。当時すでに絶大な人気を誇っていた二枚目の木村が、理子に振り回されている哲平を演じているのも良い。前年の「ロンバケ」以来の共演となり、本作の約4年後には「HERO」シリーズでも再びタッグを組むこととなった木村と松だが、本作でも演技の相性の良さがすでに光っている。

約28年前の作品ながら、時を経ても色あせない名作。若かりし頃の木村と松が描き出した瑞々しいラブストーリーを、この機会にぜひ観ていただきたい。

文=HOMINIS編集部

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