奥平大兼と出口夏希、心を揺らす繊細な演技の共鳴!佐野晶哉ら若手俳優陣が紡ぐ青春物語『か「」く「」し「」ご「」と「』
俳優
(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 (C)2017住野よる/新潮社
2020年の映画「MOTHER マザー」で注目を集め、近年は「君は放課後インソムニア」などでも主演を務めた奥平。本作では内気で、"自分なんて"と常に引け目を感じている高校生の京を演じている。感情を言葉にすることが得意でなく、"語る"ことよりも"抱え込む"ことが多い京を、奥平は見事に体現。言葉を選びあぐねる沈黙や、一瞬だけわずかに泳ぐ視線、まばたきや指先の動きに滲む動揺。奥平自身も、些細な仕草などセリフ意外の"語らない"部分で、京の感情をしっかりと映し出している。京は怒ったり泣いたりというわかりやすい感情の表現はしないのに、京の内側にある葛藤や迷い、時には喜びまでもがしっかりと伝わってくる。
ヒロインの直子を演じるのは、映画「赤羽骨子のボディガード」やドラマ「アオハライド」でもヒロインを演じ、現在、南沙良とのW主演映画「万事快調〈オール・グリーンズ〉」が公開中の出口。「ヒロインじゃなくてヒーローになりたい」と口にする快活な少女・直子を、出口は眩しいほどに明るい笑顔で好演。一方で、そんな直子にも進路があったり、恋をした時には不器用になったりと、陰の部分もあることも表現。軽やかさと脆さを同時に成立させるような存在感が素晴らしい。明るく振る舞う場面では周りの空気まで一段明るくし、ふとした瞬間に迷いや不安が垣間見える。笑顔の中に滲む"ためらい"や"誤魔化し"、寂しさを宿した瞳などが、直子の人物像に現実的な深みを与えている。そんな彼女の二面性を、出口が緻密に描き出している。
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奥平と出口の繊細な演技が光る本作。同時に、佐野、菊池、早瀬も、2人を取り囲む友人たちがそれぞれに抱える秘密と想いを真っすぐに好演している。若手俳優たちの瑞々しい演技で紡がれた青春の物語を、楽しんでいただきたい。
文=HOMINIS編集部









