(C)2025「片思い世界」製作委員会
本作が描くのは、強い絆で結ばれた3人の女性が紡ぐ日常と、それぞれが抱える届きそうで届かない"片思い"。美咲と優花、さくらは、同級生でもなければ家族でもないのだが、12年も一緒に暮らしている。そこには"ある理由"があり、その理由が3人を強く結びつけている。
3人分の夕飯やお弁当を作る、しっかり者の美咲。広瀬は彼女の明るさだけでなく、その奥にある孤独感まで丁寧に表現。ふとした視線や沈黙の"間"の中に切なさをにじませる演技が印象的で、透明感のある存在感で物語の軸を担っている。
大学に通い、真面目に講義を受ける優花は、好奇心旺盛な女性。杉咲は和やかな空気感で優花を好演する一方で、焦りや苛立ち、葛藤、安堵、羨望、胸の痛み...その時々の優花の心の機微もしっかりと映し出す。特に瞳に感情を宿らせるような演技が見事で、優花の悔しさや切なさが痛いほどに伝わってくる。彼女もまた、大きな"片思い"をしているのだが、その想いの切実さに胸を打たれる。
(C)2025「片思い世界」製作委員会
清原が演じるのは、少し辛口な物言いもするが、真っすぐな性格のさくら。美咲と優花から末っ子のように可愛がられた時にはうっとうしそうな顔を見せるくせに、さくらもちゃんと2人のことを大事に思っているところが愛おしい。そんなさくらを、清原は豊かな表情と感情表現で演じている。末っ子らしさと言おうか、少女のような純度も感じるハツラツとした存在感が魅力的だ。時に大胆な言動も見せるさくらの存在は、ストーリーの随所に風を吹かせる。
そして、3人と同じ記憶を胸に秘めて生きる青年・典真を横浜流星が演じている。2025年、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの目覚ましい活躍を見せた横浜だが、本作ではピアノ演奏に挑戦したことも話題となった。
本作で描かれる"片思い"というのは、何も恋愛に限ったことではない。それぞれが切実な想いを、胸の中に抱き続けている姿は、切なくも温かい。3人が手を取り合って暮らすきっかけとなった"ある理由"と、それぞれが抱える大きな片思いの正体を、その目で確かめていただきたい一作だ。
文=HOMINIS編集部


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