藤井流星七五三掛龍也が挑む"エゴミス"の真骨頂――結婚式で起きた悲劇の真相とは?「ぜんぶ、あなたのためだから」

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藤井流星が幸せから一転、不安の渦中へと突き落とされる新郎・和臣を演じる
藤井流星が幸せから一転、不安の渦中へと突き落とされる新郎・和臣を演じる

(C)テレビ朝日

幸せな結婚式から一転、沙也香が倒れたことをきっかけに不穏な空気が流れだす本作。そんな中で物語の軸となるのが、藤井演じる和臣と、七五三掛演じる桜庭だ。

和臣の必死の頼みもあって、2人は沙也香に毒を盛った犯人を捜すことに。すると、和臣が"善い人"だと思い込んでいた参列者たちの悪意が次々と顔を覗かせていくのだ。全員が容疑者という"まさにエゴミス"と言える展開の中で、結婚式の前日に脅迫めいた文書が届いていたことや、沙也香が心療内科に通っていたこと、その原因となった勤め先のパティスリーでの勤務態度を批判する悪質レビューの書き手が実は藍里だったことなどが明かされていく。さらには沙也香がコンカフェでアルバイトをしていたことや、和臣の親友・杉浦と親密な関係だったことなど、和臣も知らなかった沙也香の過去まで暴かれていき、和臣の心中は穏やかではない。

藤井は、祝福に包まれた新郎から、一転して疑念と不安の渦中へと突き落とされる和臣の心情を、グラデーションで表現しているのが印象的だ。式場で沙也香が倒れた瞬間の、 "取り乱す"というよりも"一瞬思考が止まった"かのように凍りつく表情や、翌日の憔悴しきった姿。声を荒らげるわけでも、涙を流すわけでもないが、藤井の視線の揺れや言葉の詰まりに、和臣の内側で渦巻く焦燥と疑念がにじんでいる。その1つ1つが、現実を受け止めきれない人間のリアルを物語っている。だが、時には容疑者を目の前にして声を荒らげ責め立てたり、沙也香の過去を知って顔をこわばらせたりと、思わず感情があふれ出る場面も。特に沙也香の過去を聞いた時には、戸惑いとも怒りともとれる表情を浮かばせ、その底知れなさが物語に不穏な奥行きを与えている。

(C)テレビ朝日

一方で、七五三掛の存在感も際立つ。桜庭は一見すると飄々としたカメラマンだが、その視線は常に他者を観察し、値踏みしている。式場で仕事をこなしながらも内心では冷笑している姿は、桜庭の性格を一瞬で印象付けている。

しかし、そんな冷静さが犯人捜しでは活きる。すぐに人を信用してしまう単純さもある和臣と対照的に、鋭い観察眼と分析力で容疑者を洗い出す桜庭。いつも冷静で取り乱すことなく、情にほだされがちな和臣を制したり、時には呆れた顔を見せたり。そんな桜庭を七五三掛は、あえて声のトーンをほとんど変えない抑えたセリフ回しで演じ、物語に緊張感を生み出している。

割り切った視点で事件を調査する中で、和臣も容疑者の1人として怪しんでいた桜庭。そのことを知って和臣は激怒し、一度は決裂することもあったが、再び協力し合うことになった2人。2月21日(土)に放送予定の第7話からは、沙也香の母・香と直接対峙することとなる。当初から、沙也香よりも世間体を心配する発言など、些細な違和感を纏っていた香。その本心や、事件の真相からこの先も目が離せない。

文=HOMINIS編集部

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