北村諒滝川広大らが舞台『十二大戦』でバトルロイヤルを繰り広げる

5月に神戸、東京で上演され、独特の世界観とビジュアルで話題を集めた、「物語」シリーズなどで知られる西尾維新のファンタジー小説を原作とした舞台『十二大戦』。12人の干支の名を宿す戦士に北村諒、滝川広大、今村美歩、才川コージ、橋本祥平、長谷川慎也、横山真史、原勇弥、竹内夢、梅村結衣、伊阪達也、護あさな、彼らの戦いを見届ける審判員に和泉宗兵と、舞台を中心に活躍する豪華キャストが集結。

(C)西尾維新・中村光/集英社 (C)エイベックス・ピクチャーズ株式会社

紡がれるのは、12人の戦士が12年に一度、己のかなえたいたった1つの願いを懸けて挑むバトルロイヤル。登場するのは、寝住(ねずみ) 、失井(うしい) 、妬良(とら) 、憂城(うさぎ) 、断罪(たつみ)兄弟、迂々真(ううま) 、必爺(ひつじい) 、砂粒(しゃりゅう) 、庭取(にわとり) 、怒突(どつく) 、異能肉(いのうのしし) といった干支を自身の名に冠した者たちだ。アニメ化もされた本作のキャラクターデザインは、人気イラストレーターの中村光。彼の描いた個性的な登場人物が、衣裳、ヘアメイクによって姿形そのままに再現。それらを俳優たちが違和感なく身に付けてピンスポットの中たたずみ、次々とポーズを決めるオープニングは圧巻の一言。

北村諒演じる寝住

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滝川広大演じる失井

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今村美歩演じる妬良

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彼らはルールにのっとり、高々と己の名と殺し方を名乗り、殺し合う。正々堂々と殺し合いを求める者、共闘を求める者、殺意をむき出しにする者、策を練る者など、個性あふれる戦士たちの中、北村演じる主役の寝住は原作通り、捉えどころない空気をまとう。一方、滝川演じる失井は「『丑』の戦士『ただ殺す』失井」と名乗る通り、激しい殺陣(たて)を披露する。その強さに憧れた今村演じる妬良の胸の内は観る者の心を打つ。

才川コージ演じる憂城

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橋本祥平と長谷川慎也が演じる断罪兄弟

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バニーガール姿のビジュアル発表時、再現度の高さで話題を呼んだ才川演じる憂城は「『卯』の戦士『異常に殺す』憂城」と名乗る通り、異様な気配を存分にまき散らす。さらに断罪兄弟の橋本と長谷川の絶妙なコンビネーションにも注目だ。それぞれのバトルシーンは舞台ならではの表現が駆使され、生身の役者の熱量、汗、涙が飛び散り、手に汗握る。

1人、また1人と減っていく戦士たちには戦いに臨む理由、事情、願いがある。死を迎える度に明かされる、その事実がとても切ない。最後に、唯一残った者の願いがかなえられるが、その結末をどう捉えるかは観る者の自由だ。原作を読んだ人、アニメを観た人、舞台で初めてこの作品に触れる人、誰もがその世界観と奥深さに引き込まれるに違いない。

文=おーちようこ

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放送情報

舞台「十二大戦」

放送日時:2018年7月28日(土)15:00~

チャンネル:衛星劇場

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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