バンドも俳優業も絶好調、才能あふれる野田洋次郎の活躍から目が離せない!

映画『君の名は。』の主題歌に使われ、大ヒットとなった名曲「前前前世」を生み出した4人組ロックバンドRADWIMPS。そのフロントマンとして活躍する野田洋次郎が持つもう一つの顔をご存じだろうか。

故・手塚治虫氏が亡くなる間際まで綴っていた日記に書かれたアイディアから、脚本家・映画監督の松永大司が作り上げた2014年公開の映画『トイレのピエタ』。その主人公である園田宏役を務めた俳優こそ、野田なのだ。

初主演で野田は主人公・宏になりきった

園田宏は画家の夢をあきらめ、窓ふきのバイトで日々を過ごす青年。ある日突然倒れ、余命数ヶ月との宣告を受ける。多くの葛藤を抱えた役ではあるが、脚本の中の宏に野田は共感を覚え、監督の松永と一年かけて役作りに取り組んだ。その結果、共演の杉咲花から見ても、野田は宏になりきっていたという。

『トイレのピエタ』は野田にとって俳優デビュー作であり、初主演だったが、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を、第70回毎日映画コンクールでスポニチグランプリ新人賞を受賞するほど評価が高かった。日本アカデミー賞の公式サイトでは、「絶望感や恐怖、生への執着など複雑な感情を演じきった」とのコメントが付けられ、彼の演技の上手さと深さがうかがえる。

多方面で活動を始めた野田、2018年にはさらなる飛躍も!

俳優としてデビューを果たした野田はRADWIMPSで音楽活動を続ける傍ら、さまざまな活動を開始する。2015年には初の著書「ラリルレ論」を出版。野田が手掛けるRADWIMPSの歌詞と同様、言葉遣いのうまさ、独特の世界観などが際立つ日記風のエッセイだ。

2016年には、休止中だったソロプロジェクト「illion」の活動を再開。2ndアルバム『P.Y.L』をリリースし、翌年には映画『東京喰種 トーキョーグール』の主題歌「BANKA」を書き下ろしている。2017年にはテレビ東京のドラマ「100万円の女たち」で主演を務めた。今や野田は音楽、出版、映像業界を股にかけて活躍する時代の寵児となった。

そして2018年は、バンドも俳優・野田も大躍進の年となりそうだ。RADWIMPSは6月に全国ツアー「Road to Catharsis Tour 2018」6個所11公演を完走、7月~8月にかけてバンド史上最大規模の海外ツアーを行う。

映画の出演も決まっている。棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説を原作とした映画『泣き虫しょったんの奇跡』で、松田龍平演じる瀬川晶司を陰で支える親友&ライバル、鈴木悠野役を務める。映画は9月7日(金)公開予定だ。

野田は俳優としてどこまで成長するのだろうか?彼の出発点となった『トイレのピエタ』は8月19日(日)にスペースシャワーTVで放送。この作品で開花した俳優・野田の才能を、ぜひ一度見てほしい。

文=堀慎二郎

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放送情報

映画「トイレのピエタ」特別放送

放送日時:2018年8月19日(日)00:00~

チャンネル:音楽・ライブ! スペースシャワーTV


※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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