男劇団 青山表参道Xによる舞台『SHIRO TORA ~beyond the time~』が、衛星劇場でTV初放送される。男劇団 青山表参道Xは、オスカープロモーションに所属する30名の若手俳優やモデルによって2017年に結成された、男性エンターテイメント集団だ。本作はその旗揚げ公演で、殺陣(たて)に加えてダンスや歌を盛り込んだオリジナル作品となっている。150年前に会津藩のため命を散らした少年たち「白虎隊」と、現代の男子高校生による時を超えた友情を描く。
福島県にある白山高校では、生徒たちが来たる学園祭に向け、最も輝いた部活に送られる"シロトラ賞"を目指して準備を進めていた。そんな中、演劇部部長の小野田陽斗は、部員不足の演劇部を廃部の危機から救うため、何としてでもシロトラ賞を獲得したいと、白虎隊を題材にした舞台を行うことに。白虎隊についての知識を深めようと、彼らが自刃した地である飯盛山で稽古をしようとする演劇部員たち。しかし、急に空が暗くなり、目の前に白虎隊の隊士たちが現れる。
主演を務めるのは、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞してデビュー、「仮面ライダーエグゼイド」では二面性のある主人公・宝生永夢を演じた飯島寛騎。本作が初舞台だという飯島は、演劇部部長の小野田陽斗を堂々と演じている。演劇部を守りたい気持ちを胸にシロトラ賞獲得の目標に向かってひた走る、真っすぐな小野田のキャラクターは、初舞台への熱意がみなぎる飯島自身とも重なる。それが良い化学変化を生み出し、がむしゃらに頑張る姿をよりまぶしくさせているのだ。
「牙狼<GARO>~闇を照らす者~」で主人公・道外流牙を演じ、男劇団 青山表参道Xではリーダーを務める栗山航は、詰め襟にはかま姿の白虎隊・安藤藤三郎となり、隊と演劇部をぐいぐい引っ張っていく。同じく白虎隊の間瀬源七郎は「獣電戦隊キョウリュウジャー」の立風館ソウジ(キョウリュウグリーン)で知られる塩野瑛久が担当。ドSでクセのあるキャラクターを巧みに演じている。もう一人の白虎隊・伊東悌次郎は、「仮面ライダーゴースト」で主人公天空寺タケルを演じた西銘駿。
白虎隊といえば若くして命を散らした少年たちという悲劇のイメージが強いが、本作は現代に白虎隊がタイムスリップして廃部危機の演劇部を救う、一風変わった設定。メインとなる舞台は現代なので、歴史に詳しくない人にもとっつきやすい作品となっている。同じ年頃だが境遇がまったく違う少年たちが交流し、友情を深めていく青春ものとして楽しめるはずだ。若手俳優やモデルたちが集う劇団だからこそ表現できる、夢や目標へ向かう等身大の真っすぐな情熱を感じとってほしい。
文=中島文華
放送情報
男劇団 青山表参道X 旗揚げ公演『SHIRO TORA ~beyond the time~』
放送日時:2019年1月13日(日)16:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
詳しくはこちら