SPECIAL INTERVIEW 「ニッポンものづくり探訪」ナビゲーター 安田顕

スカパー!4Kの人気番組「ニッポンものづくり探訪」が6月からBSスカパー!でも放送スタート。日本の技術力が光る"ものづくり"の裏側に密着し、完成するまでの工程を紹介するドキュメンタリーだ。ナビゲーターを務める安田顕の収録現場にお邪魔し、番組の魅力などをたっぷり語ってもらった。

4K映像は女優や男優よりものづくりの現場にこそ合う

―この番組の魅力はどんなところにあると感じていますか?

まず、切り口ですね。第1回の「西陣織」は絢爛豪華ですが、第2回は「魔法のフライパン」で、フライパンは我々が普通に使っている物。そして第3回は「甲冑」と、毎回、切り口が面白い。「甲冑って今、作ってるのか?」と思いましたし(笑)、甲冑ができるまでを見たことないですから。今後の切り口も楽しみです。あとは、番組の作りがおしゃれ。ものづくりというと泥臭いと思うかもしれませんが、相反するイメージですね。音楽もおしゃれだし、クールでスタイリッシュ。見方によってはシュールな場面もあります(笑)。また映像がものすごくきれいで臨場感があるんです。4Kは、女優さんや男優さんを映すより、こういう物を映す方が合っていると思います(笑)。

―そもそも、ものづくりに興味はありましたか?

ドラマ「下町ロケット」('15年)に出演して、バルブシステムを作ってロケットを飛ばそうという技術者の役を演じたとき、ものづくりに対する熱い想いや、技術屋さんがいかに我々を支えてくれてるのか、「おっさんたちかっこいいぞ!」というのを学びました。僕自身、ものづくりにハマったことはありませんが、ものづくりの裏側を見るのはもともと好きでしたね。出来上がるまでの工程を見られるなんて、たまらんです(笑)。第2回のフライパンに限っては父が室蘭の溶接工だったのでシンクロしました。こういったところで父が働いてくれて、自分があるんだ、と。職人さんの技術力は日本の誇るべきものと僕も思いますし、誇らしいです。

―ナレーションをする際に心がけていることは?

画の邪魔をしないこと。主張が必要なナレーションの番組であれば主張すべきで、演出家さん次第ですが、ドキュメンタリーには作り手さんの想いがあるので。事前にVTRを撮りに行って、編集して、その方たちの想いが一番なわけですから、この番組に関しては映像や作品に寄りそう形のナレーションができたらいいなと思っています。

―最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

技術というものが日本のもつオリジナルの伝統だとしたら、もっと広い意味での文化というものについて、外国の方のほうが詳しかったり、間違った解釈で伝えられているときに気付かないのも悔しいですよね。僕は勉強不足だから、この番組を通して全然知らない世界を見られることが楽しいです。正直、物は消耗品と思っていましたが、良い物を買える人間になって、良い物を大切に使える人になりたいと思いました。伝統やものづくりに無理に興味をもつことはないと思いますけど、観て面白いと思っていただけたら嬉しいです。

PROFILE
やすだ・けん
●'73年12月8日生まれ、北海道出身。A型。大泉洋ら5人からなる演劇ユニット「TEAM NACS」の一員で、舞台・ドラマ・映画・CMなど幅広く活躍。出演ドラマ「下町ロケット」('15年)、「重版出来!」('16年)など。ドラマ「小さな巨人」(TBS系)に出演中。映画も多数出演し、「銀魂」が今年7月14日(金)公開予定。

※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。

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放送情報

ニッポンものづくり探訪

放送日時:2017年6月3日(土)09:00~

チャンネル名:BSスカパー!

番組説明:

日本が誇るべきジャパンオリジナルの逸品が誕生するまでの工程を、美しい映像と音楽とともに紹介する。ナビゲーターは安田顕。 #2は6月10日(土)、#3は6月17日(土)に放送。
※スカパー!4K総合で毎月最終(土)後9:00に先行放送。

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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