安田顕が普通の男を演じながらも圧巻の芝居で胸を打つ...映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」

「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」に出演する安田顕と倍賞美津子
「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」に出演する安田顕と倍賞美津子

演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、硬派な役から個性的な役までさまざまな役を演じ分ける安田顕。主演、助演も、垣根なく変幻自在に幅広く演じ、2022年は春夏秋冬の全クールで民放ドラマに出演していたほど、あらゆる作品に引っ張りだこの俳優だ。そんな安田の圧倒的な演技力が堪能できる作品が映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」だろう。

(C)宮川サトシ/新潮社 (C)2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会

同作品は原作者・宮川サトシの実体験を綴ったエッセイ漫画を実写映画化したもので、癌を告知された母と息子が過ごした日々と、その後の物語を描く。幼い頃から病弱だったサトシ(安田)は、母・明子(倍賞美津子)の愛情に救われてきたが、母が癌を告知されてしまう。サトシは百度参りや国産野菜ジュース作りなど母を支えようと無我夢中になるが、2012年春に母との永遠の別れが訪れる。

今や癌は日本人の2人に1人が生涯で患う病気であり、日本の死因第1位という最もポピュラーなものとなっている。この作品は、そんな「癌で亡くなる」という日本人にとって最も身近な死を題材に、誰もが必ず経験する大切な人との別れや死というものとの向き合い方を改めて問うものになっており、例外なく、観た者全員の心に刺さる。

そして、全員の心に刺さっているというのは物語の題材だけでなく、ストーリーという屋台骨を出演者たちの名演が柱として支えているからに他ならない。安田を筆頭に、倍賞、松下奈緒、石橋蓮司といった実力派の役者たちが見せる芝居は、観る者を否が応でも作品の世界観に引きずり込んでいく。

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放送情報

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。
放送日時:2023年2月16日(木)21:25~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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