――コスプレイヤーとしてさまざまなキャラクターの衣装を着てこられたと思いますが、ヤウラスの衣装はいかがでしたか?
「すごくしっかりしてましたね。『お金かかってるな~』って(笑)。ただ、あの衣装を着て殺陣やダンスをするので、『稽古着の時点でできてないのに衣装を着たらもうどうなるんだろう?』って不安が募ります」
――普段は運動などのアクティブな活動はされないのですか?
「週1回ジムに行くくらいで、もう全然...。体型維持のために鍛えてはいるのですが、運動するのとはまた違うので。ヤウラスは華麗なキャラクターなのでクルクル回ったりするんですけど、体幹が弱過ぎて回るたびによろけちゃうんです(苦笑)」
――今作が舞台出演2作目となりますが、"舞台"の魅力は?
「長期間にわたってキャストのみんなと意見を出し合いながら作品の濃度を強めていくところが魅力だなと。キャストのみんなと仲良くなれるので、やっていてすごく楽しいです。これからもチャンスがあればどんどんやらせていただきたいお仕事ですね」
――ドラマにも出演されていますが、"お芝居"に対する思いなどは?
「演じることはすごく楽しいです。その反面、正解がないものなのですごく難しいなとも感じています。『こんな感じのニュアンスで』というリクエストにも、『どんな感じか分からない(泣)』とか『どんな感じかは分かるんだけど、それをどう表現したらいいか分からない』ということがたくさんあるので、まだまだ勉強が必要だなって日々感じています」
――お芝居のスキルを上げるために日々やられていることなどはありますか?
「昔はゲームやアニメばっかりだったんですけど、お芝居のお仕事をさせていただくようになって勉強のためにドラマや映画をよく見るようになりました。ただ、『自分じゃこの演技はできないな...』というものばかりで...」
――かなり不安を抱えていらっしゃるようですが(笑)、ネガティブ思考ですか?
「めちゃめちゃネガティブですね。自分に満足できないので、褒められても『う~ん...』ってなっちゃうし、怒られても『だよね...』ってなっちゃってすぐ落ちこんじゃうんです。今作の稽古でも、みんな『できてるよ』とは言ってくださるんですけど、『できてないじゃん!』って思っちゃう」
――そんな中で、ヤウラスの剣の技術のように"これだけは負けない"という事は?
「SNSの監視度!めっちゃ見てますし、エゴサもめっちゃします。以前は周りの評価が気になって見ていたのですが、それが習慣化しちゃって気が付いたら見てるって感じで。"見る気はないけど帰宅したらとりあえずテレビをつける"という感覚に似てますね。だから、帰宅したらSNSか漫画を読んでいることが多いです」
――では、オフの日も出掛けたりはしないのですか?
「いえ、オフの日は割とお出掛けしたいタイプなんですよ。脱出ゲームとアイドルが好きなので、友達と予定が合えば脱出ゲームに行ったり、アイドルのライブに出掛けたりしています」
――多忙な中で、"癒やし"を感じる瞬間は?
「食べることが大好きなので、食べてる瞬間が"癒やし"を感じます!馬肉がすごく好きで週に1回以上は食べてるんですけど、馬肉を食べている時が1番幸せを感じていますね(笑)。馬肉が好きなことを発信し続けたら、友達から『どこの馬肉がお薦め?』って聞かれるようになっちゃって。場所を聞いて、その子が行きやすい場所のおいしい馬肉専門店を紹介しておきました」
――どんどん活躍する場が広がっていく中で、今後の展望などは?
「マルチに活動していければと思っています。以前は『女優やりたいです』って言ってたんですけど、最近雑誌でモデルのお仕事もさせていただいてファッション関連のお仕事もすごく楽しくて!だから、これまでどおりコスプレや雑誌、そして演技もモデル業もジャンルを問わず需要がある限りは何でもやっていきたいなって。そして、需要がなくならないようにしていきたいですね(笑)」
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします!
「稽古期間も短く、しかも初めてのことだらけで毎日めちゃくちゃ頑張っているので、ぜひ見に来てください。お待ちしています!」
文=原田健 撮影=中川容邦
舞台情報
「誰ガ為のアルケミスト 舞台版『聖石の追憶-闇ヲ見つめる者-』」
9月26日(木)~29日(日)
東京・銀座 博品館劇場