持っている女優・広瀬すずが「チア☆ダン」で見せた"ひたむきさ"

愛くるしいルックスと天真爛漫なキャラクターで世の男性を魅了し、若手女優No.1の呼び声も高い広瀬すず。今年は記念すべき100作目となる「連続テレビ小説『なつぞら』」(NHK総合)でヒロインの奥原なつ役を熱演。節目の作品で朝ドラ初出演を果たしたことで、"持っている"女優でもあることもアピールした彼女の魅力に迫る。

■15歳で見せた胸キュンな表情が話題を呼び、若手の注目株に!

広瀬の持つ強運は、これまで彼女が歩んできた道を振り返ることでより鮮明になる。

姉である広瀬アリスが出演するイベントを訪れた際、その場でスカウトをされたことをきっかけに芸能界入り。2012年に開催された雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2012」でグランプリに選ばれ、同誌専属モデルとして芸能活動をスタートさせた。

デビューからわずか2年後の2014年。15歳の若さでブライダル報誌「ゼクシィ」のCMガールに抜擢されると、CMで見せるなんとも言えないはにかんだ表情が話題を呼び、一躍脚光を集める存在となった。

飛躍の年となった2015年には『学校のカイダン』(日本テレビ)で連続ドラマ初主演。出演映画『海街diary』が第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品。カンヌ女優の仲間入りをした『海街diary』で見せた演技の評価は高く、同年の日本映画賞では数々の新人賞を獲得するなど人気女優としての道を歩み出した。

■ひたむきなヒロイン像はまさにはまり役

そんな広瀬が演じてきた役の中でも自然体の演技を収めた作品といえるのが『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』だろう。『月は君の嘘』や『ちはやふる』などひたむきに努力する同世代の役を演じることも多い広瀬自身が同作を「私の青春」と語り、思い入れがうかがえる。

福井県立福井商業高校のごく普通の女子高生たちが、たった3年で全米チアダンス選手権大会優勝を果たした実話を基に制作された本作。制作当時は現役高校生であった彼女にとって、ヒロインの友永ひかり役はまさに等身大で演じられた役どころだった。

特に広瀬らしさが感じられるのがチアダンスシーンだ。それまでダンスの経験は全くなかったそうだが、持ち前の負けず嫌いな性格でダンスレッスンに打ち込み、作中ではクオリティーの高い見ごたえのあるチアダンスシーンを披露している。

デビュー以来、人や作品との良縁に恵まれる広瀬だが、もちろん運だけでここまでの成功ができるはずはない。全ては徹底した役作りで明るい役からシリアスな役までなんなくこなす彼女自身の努力があってのものだ。今年6月には21歳の誕生日を迎え、現在ではさらにその演技の幅が広がっている印象がある広瀬。今後の活躍から、ますます目が離せなくなりそうだ。

文=安藤康之

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放送情報

チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~
放送日時:10月12日(土) 21:00~ 
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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