――ストーリーの中で大きなターニングポイントを迎える平太と尾形ですが、お2人のターニングポイントとなった作品は?
神木「ターニングポイントとなった作品は『桐島、部活やめるってよ』(2012年)ですね。撮った時が高校生で、その時は『残りの高校生活をどんなふうに過ごして、どういうふうに卒業していくんだろう』と希望にあふれていたんです。でも、公開された時は高校を卒業していて、希望はありながらも大海原に放り出されたような気持ちだったんです。作品の『このままでいいのか?』と自問させられるようなメッセージが、ブーメランのように自分に戻ってきたような衝撃を受けました」
内野「今までの作品でたくさんの監督さんや演出家さんと出会ってきたのですが、どの監督さん、どの演出家さんにも『あぁ、こういうふうにすると自分の演技ってこんなに変わるんだ!』という目からうろこの瞬間が絶対1回はあって、そういうことの繰り返しで今に至っているので、1人1人との出会いがターニングポイントかなと思います」
――最後に視聴者の方々にメッセージをお願いします!
神木「この作品には、『正義って何だろう?』って改めて考えさせられて、人それぞれの正義があって自分の正義が全てじゃないということを教えていただきました。『ゼネコンを舞台にしているので難しいのかな』と思われるかもしれないんですけど、見ていただいたらすごく人間的なドラマだと感じていただけると思います。熱かったり冷たかったり、いろんな感情にさせてくれるヒューマンドラマなので、ぜひ楽しんでください!」
内野「建設会社の業務部に平太が異動してくるのですが、そこは普通のサラリーマンの世界とはちょっと毛色というか匂いが違うみたいなんです。そこの気合みたいなものを僕は見せたいと思っていて、今ではなく2005年の『脱談合宣言』をした少し後という、ちょっと前の時代に、男たちが知恵をしぼりながら戦っている姿を見届けていただけたら。ちょっと違う毛色のサラリーマンものに期待してください!」
文=原田健 撮影=富田一也
スタイリスト(神木)=百瀬豪 ヘアメイク(神木)=MIZUHO(vitamins)
スタイリスト(内野)=中川原寛(CaNN) ヘアメイク(内野)=宮本奈々
放送情報
連続ドラマW 鉄の骨
放送日時:2020年4月18日(土)22:00~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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