テニミュからスーパー戦隊＆仮面ライダーまで！個性派キャラを演じ分ける多和田任益の魅力

「平成仮面ライダー」シリーズの最後の作品となった「仮面ライダージオウ」。シリーズ20作目でもあり、タイムトラベルによって過去作とクロスオーバーするという壮大なスケールの物語に加え、主人公のジオウを筆頭とした多数のオリジナルライダーの登場など、節目にふさわしい豪華さは放送当時大きな話題をさらった。

様々なコンセプトを持った個性的なライダーたちの中で、特に輝きを放っていたのが、未来からやってくる忍者がコンセプトの仮面ライダーシノビ／神蔵蓮太郎だ。このキャラクターをメインに据えた「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」が、6月7日(日)に東映チャンネルにてテレビ初放送される。

■「ジオウ」のスピンオフ作品は未来の忍者社会が舞台

仮面ライダーシノビが生きる2022年の未来を舞台にしたこのスピンオフ。環境破壊の進む地球では、炎や水など自然エネルギーを生み出す忍者に希望が託され、全国民に修行が義務付けられる忍者社会となっていた。しかし、これらは世の中を掌握しようとする闇の忍者軍団・虹蛇の陰謀であり、それにシノビが立ち向かう...というストーリーだ。

インパクトの強い忍者の仮面ライダー、シノビを魅力的に演じているのが多和田任益だ。端麗なルックスと185cmの恵まれたスタイルで、2010年に雑誌「FINEBOYS」の専属モデルオーディションでの特別賞受賞を機に芸能界入りを果たした多和田は、これまでも個性の強いキャラクターたちを巧みに演じてきた実績の持ち主だ。

■多和田が幅広く演じてきた個性的なキャラクターたち

例えば、2012年には数々の人気俳優を輩出してきた"テニミュ"こと「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン」で手塚国光役に抜擢。冷静沈着な実力者という漫画でも屈指の人気キャラをクールに演じ切った。

2015年には、スーパー戦隊シリーズの「手裏剣戦隊ニンニンジャー」に、アメリカからやってきた忍者のスターニンジャー／キンジ・タキガワ役で出演。自らを"あっし"と名乗るなど時代劇口調の一方で、何かとアメリカナイズされた言動を繰り返すとんちんかんなキャラクターをコミカルに演じ、手塚役とは真逆の魅力を見せつけた。

これら以外にも、「文豪ストレイドッグス」の太宰治役などの舞台を中心にしながら、性格に特徴のあるキャラクターを幅広くこなしてきた多和田。「ジオウ」に登場したシノビでは、生真面目な性格ゆえに悪の道に走りつつも、そんな試練を乗り越えていくという複雑な人物像を、どこか影のある雰囲気を纏いながら演じてみせた。

■シノビの快活なキャラクター像を持ち前のポテンシャルで体現

スピンオフでは主役ということもあり、そういったダークな雰囲気を一掃し、明るくコミカルな姿を披露。2022年の未来で人気を集めているシノビの快活なキャラクター像を体現した。また、ダンスが得意な多和田は、この作品でも体を使った豊かな表現力を存分に発揮し、ダイナミックかつキレのあるアクション、体を大きく使った堂々とした振る舞いで、新たなヒーロー像を築きあげてみせた。

舞台仕込みの大きな芝居を武器に、根強いファンを持つ人気シリーズで"外さない"役者として活躍中の多和田は、今年、地上波ドラマで初主演も果たし、順調なステップアップを見せている。「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」には、そんな彼の俳優としての振り幅が存分に詰まった代表作といえるだろう。

文＝HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る