橋本環奈、女優としての覚悟と新境地を見せた「銀魂」神楽役に再注目

一躍ブレイクを果たした橋本環奈。現在は女優として、ドラマや映画に多数出演している。

そんな彼女が女優としての可能性を大きく切り開いた作品といえば、累計発行部数5,500万部を突破した大人気コミック「銀魂」(原作空知英秋)を実写化した映画『銀魂』だろう。

物語の舞台は、江戸時代末期。宇宙からやって来た天人(あまんと)に支配される世界で、坂田銀時、志村新八、神楽の万事屋(よろずや)メンバーが仲間たちとともに事件を解決していくというストーリーだ。本作は、原作「銀魂」の人気ももちろんだが、小栗旬や菅田将暉などを配した豪華キャスト陣によるクオリティーの高さも話題となって、2017年に公開された映画は大ヒットを記録した。

橋本が務めた神楽は、宇宙最強の戦闘種族といわれる夜兎族に名を連ねる、色白でチャイナドレス姿と語尾に付ける「～アル」「～ネ」が特徴的な少女。一方で、その可愛らしい容姿とは裏腹に、週刊少年ジャンプ(集英社刊)史上で初めて"ゲロ"を吐いたヒロイン(ゲロイン)としても知られるなど、従来のヒロイン像に当てはまらない型破りなキャラクターでもある。

そんな神楽役に、橋本は文字通りの体当たりの演技で挑み、変顔やゲロ吐きにも果敢に挑戦。ヒロインにあるまじき鼻をほじるシーンでは、福田雄一監督の「奥まで、深くえぐれ」という指示にも見事に応えてみせた。その振り切った演技は女優としての確かな才能を証明したといえる。

今回、映画・チャンネルNECOでは、『銀魂』の他、映画第2弾『銀魂2 起きては破るためにこそある』(2018年)、dTVオリジナルドラマ「銀魂 -ミツバ篇−」と「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん−」の実写4作品を、6月20日(土)18時より一挙に放送する。

中でも注目したいのが、「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん−」。こちらは原作ファンから絶大な支持を得る短編エピソードの3本立て。その１つである「眠れないアル篇」は、眠り方を忘れた神楽が銀時のアドバイスを基に、夜中のジョギング町内50周や一升飯チャレンジなど常軌を逸した方法で眠ろうとするギャグ要素満載の物語になっている。

銀魂ファンも橋本環奈ファンも見逃せない、初の実写全作品のコンプリート放送。当日は橋本が表現する新たなヒロイン像を見届けながら、テレビの前で大いに笑い転げたい。

文＝安藤康之

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