香川照之ら池井戸ドラマの常連が勢ぞろい!池井戸潤の傑作「七つの会議」

7月19日よりファン待望の続編がスタートした日曜劇場「半沢直樹」(TBS系)。数々の不正を明らかにした半沢直樹(堺雅人)が子会社への出向を命じられるという衝撃のラストを迎えた前作の最終回は42.2%という驚異的な視聴率を叩き出した。その続きとなる「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」の映像化に挑んだ今作も高い視聴率を記録し、2020年夏ドラマの視聴率ランキングでトップを独走している。

早くも国民的ドラマに上り詰めた感のある「半沢直樹」を生み出したのが、作家の池井戸潤だ。彼の小説を原作にしたテレビドラマは他にも「下町ロケット」「陸王」「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)などが次々と高視聴率をマークし、一大ブームを巻き起こしている。まさに現代のヒットメーカーと言えるだろう。そんな彼の映像化作品の中でも傑作の呼び声が高いのが、2019年に公開された映画『七つの会議』だ。

電気メーカーの営業部長を演じる香川照之

(c)2019映画「七つの会議」製作委員会

物語の舞台は、結果が全てという考えが根付く中堅電気メーカーの東京建電という企業。そこで起きたパワハラ騒動のてん末に疑念を抱いたサラリーマンが事件の真相解明に乗りだすが、そこには会社の存在すらも揺るがす大きな秘密と闇が隠されていたというストーリーだ。大なり小なりの違いはあれ、サラリーマンなら誰しもが経験するテーマを基に、働くことの正義や守るべき信念を問いかける骨太の企業犯罪エンターテインメントに昇華させているのは、さすがの一言。

(c)2019映画「七つの会議」製作委員会

本作のメガホンを取ったのは、『私は貝になりたい』や『祈りの幕が下りる時』を手掛けてきた福澤克雄監督。今作でサラリーマン役に初挑戦し、存在感抜群の演技を見せた主演の野村萬斎はそのディレクションについて「(福澤監督が)細かく指示を出してくださったので、演技に集中できました」と回顧している。

(c)2019映画「七つの会議」製作委員会

また、脇を固めるキャスト陣には、香川照之や北大路欣也をはじめ、及川光博や片岡愛之助など"池井戸オールスターズ"と言える豪華な面々がずらりと顔を揃えているのだ。中でも、香川の迫真の演技や北大路の迫力のある演技で繰り広げられる野村との手に汗握るバトルは本作1番の見どころといえる。

(c)2019映画「七つの会議」製作委員会

そんな池井戸ファン必見の『七つの会議』が、9月30日(水)に映画・チャンネルNECOで放送される。特に半沢ファンには、両作品との共通点や相違点に注目してみて本作を楽しんでほしい。

文=安藤康之

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放送情報

七つの会議
放送日時:2020年9月30日(水)18:40~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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