"キュウレンジャー"スピンオフで若手俳優・岸洋佑の魅力を再発見!

いまやイケメン俳優の登竜門として大人からも注目を浴びている"戦隊ヒーロー"作品。そのシリーズ第41作「宇宙戦隊キュウレンジャー」(2017~2018年テレビ朝日系)のスピンオフ作品「宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー」(2017年)が、4月より東映チャンネルで放送中だ。

今作は、人気キャラクター"サソリオレンジ/スティンガー"の謎に包まれた過去にフォーカスした異色作で、同役を演じたのが若手俳優の岸洋佑(24歳)だ。彼はもともとシンガーソングライターとしても活動しており、俳優と歌手の"二刀流"をこなすなど注目を集めている

寝ても覚めても「キュウレンジャー」で演技が急成長

岸はこの「宇宙戦隊キュウレンジャー」で俳優デビューし、演技はほぼ初挑戦だった。そのため、当初は寝ても覚めても「キュウレンジャー」だけのことを考えていたという。スティンガーは謎多き過去の持ち主で、兄の行方を追って放浪しているという設定の中、兄を思うシーンでの岸の眼差しが実に印象的なのだ。憂うでもなく、怒りを込み上げるのでもなく、実に静かな眼差しで心情を語っていく。おそらく相当に役を掘り下げ、スティンガーの心情を深く理解したのだろう。特に今作では、多くを語らずともスティンガーが背負っている過去が透けて見えてくるようだ。さらに、兄と重なる存在の少女ミカ・レーツ(間宮夕貴)が登場するシーンでは、魂の叫びを上げる演技も見せてくれる。そして、そこに岸が歌う"鎮魂歌"のような優しい楽曲が重なり、場面はよりエモーショナルに彩られていく。子供向けの"戦隊ヒーロー"とは思えぬ展開に仕上がり、岸の表情と合わせて見逃さないで欲しい。

敏腕サラリーマンを経て、歌手、俳優へ

実はサラリーマンを経験している岸。その経歴はとてもユニークで早稲田大学に通いながら、会社員をしていたという。営業企画制作と新規事業の開発に携わっていたそうで、会社から表彰されたこともあるとか。なかなかのやり手で努力家であったという。その姿勢は音楽活動でも変わらず、コツコツとライブを重ねてきた。2018年には自らバンを運転し、約1ヶ月半掛けて、全国15箇所16公演の「はじめまして、岸洋佑と申します。」を成功させた。2月には1300人動員可能の東京・渋谷「TSUTAYA O-nest」でのワンマンライブも開催。アコースティックギターを軽妙にかき鳴らしながら、甘い歌声で観客を酔わしていく。スティンガーのツンデレキャラにやられた女子たちを、また違った岸本来の魅力で包み込んで行くのだ。

目力のある芝居と、戦隊ヒーローもので身に付けたアクション、そして彼にしか歌えない楽曲たちを携え、岸洋佑は次のステップへと歩みを進めている。

文=及川静

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放送情報

宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー

放送日時:2018年4月15日(日)10:00~

チャンネル:東映チャンネル

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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