「半沢直樹」への出演でも話題になった階戸瑠李の活動の軌跡

女優・階戸瑠李。2020年8月28日に持病により急逝という悲しいニュースが流れた。堺雅人主演のTBS日曜劇場「半沢直樹」の第5話で帝国航空からの架空発注などを受けていた丸岡商工に勤務する気だるい雰囲気のやる気のない事務社員を演じ、視聴者に強い印象を与えて注目されていた中での訃報に、驚いた人も多かったことだろう。

小学校から中学校にかけて剣道を習い、高校の3年間はバンドを組んでドラムを担当していた。上智大学文学部ドイツ文学科を経て、OLとして会社勤めをしていたが、グラビアアイドルが好きで、自分もなりたいとの思いで転身。2013年に「ミスFLASH 2013」でグランプリを受賞し、その発表記者会見で白いビキニ姿でドラム演奏を披露して強烈なインパクトを与えた。

「ミスFLASH」グランプリ受賞者とファイナリストから選出されたメンバーによるグラビアアイドルユニット"G☆Girls"に2013年3月に加入し、2016年2月に卒業するまでおよそ3年間在籍。ライブやCDリリースなどを行うのと並行して、ソロのグラビアアイドル・階戸瑠李として「湯けむりシナモン」や「しなとと。」、などのイメージビデオを多数リリースしている。

仕事はグラビアが主戦場だったが、舞台「悲しき天使」(2013年)、「龍浪伝」(2015年)、映画「ハダカの美奈子」(2013年)、「マンゴーと赤い車椅子」(2015年)など、女優業も行なっていた。G☆Girls卒業を機に女優業に専念することを宣言してからは、舞台をはじめ、映画では綾野剛主演の「新宿スワンⅡ」(2017年)や松坂桃李主演の「娼年」(2018年)などに出演。2018年からはテレビドラマにも進出。2019年にNetflixで配信された話題作「全裸監督」で、主人公・村西とおるの元妻・幸子を好演。「半沢直樹」でも丸岡商工の事務社員を演じるなど、積み上げてきた経験を生かして、視聴者の中に印象を残した。

そんな彼女のイメージビデオの一つ「僕の彼女は階戸瑠李(DVD完全版)」が12月2日にV☆パラダイスで放送される。この作品は、女優業専念を宣言した後、一時的にグラビアでの活動を再開した期間に発表されたもので、タイトル通り、"もしも自分の彼女が階戸瑠李だったら..."というテーマで、恋人気分を味わえる内容になっており、女優らしい表情やしぐさ、素の階戸瑠李を感じさせるナチュラルな一面さの両面が楽しめるのでぜひチェックしてもらいたい。

文＝田中隆信

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