吉沢亮杉咲花が心の揺れを表現!大河と朝ドラで主演する2人が共演した青春サスペンス

吉沢亮と杉咲花のW主演による映画『青くて痛くて脆い』(2020年公開)が5月にWOWOWで放送される。原作は大ヒットを記録した「君の膵臓をたべたい」でおなじみの住野よるの同名ベストセラー小説。若い世代から絶大な支持を得た小説の主人公たちを、第43回日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞を受賞し、NHK大河ドラマ「青天を衝け」に主演中の吉沢と、第40回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞を受賞し、NHK連続テレビ小説「おちょやん」のヒロインを務める杉咲が演じている。

まさにタイトルどおり、"青くて痛くて脆い"学生時代の繊細な心の揺れを描いた作品であり、読めない展開に引き込まれていく。大ブレイク中の吉沢と杉咲の振り幅がスリリングな演技にも注目だ。

「青くて痛くて脆い」に出演した吉沢亮と杉咲花

(C)2020「青くて痛くて脆い」製作委員会

■対照的な吉沢演じる楓と杉咲演じる秋好のセリフが光る

吉沢演じる田端楓は傷つけない、傷つきたくないゆえに不用意に人に近づかないことを信条としている青年。杉咲演じる秋好寿乃は授業中に手を挙げて「この世界に暴力はいらないと思います。平和を望まない人はいません」と発言し、空気を読まない言動で周囲から浮いている女子。楓は世界平和を堂々と掲げる秋好をイタいヤツと醒めた視線で見ているが、秋好はおかまいなしに楓に話しかけ、ぐいぐい距離をつめていき、世界を変えるための秘密結社サークル"モアイ"を結成する。秘密基地のような部室を拠点にフリーサークルの子どもたちと触れ合うなど、2人はキラキラした日々を過ごすが、その関係にやがて亀裂が入ることに...。

2人がどんな経緯をたどるのか想像をかきたてられる演出で、映像やセリフが鮮やかに残る。惹かれあったはずの2人の世界はなぜ、脆くも崩れ、楓は巨大化したサークルをぶっ壊す復讐に走ることになるのか?そのミステリーを解き明かすように楽しめる映画だ。

(C)2020「青くて痛くて脆い」製作委員会

■狂気にシフトする吉沢と笑顔が消える杉咲の演技

屈託のない笑顔で少女のように理想を語っていた秋好に、物事を斜め上から見ていた楓は徐々に心を開いていくが、巻き込まれるように結成した"モアイ"の在り方に裏切られたと思ってからの楓は別人のように狂気へと走っていく。

2人がぶつかり合うシーンは吉沢と杉咲の演技が秀逸。感情を露わにする楓に、秋好は「気持ちわるっ」と言い放つ。純粋と狂気は紙一重と言うが、ピュアだったのは楓の方だったのかもしれないという見方もできるし、楓をエゴイストという見方もできるだろう。

光と影を表現した2人の演技も本作の重要なファクターとなっている。

文=山本弘子

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放送情報

青くて痛くて脆い
放送日時:2021年5月1日(土)13:00~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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