沼にハマる人続出!松下洸平が「#リモラブ~普通の恋は邪道~」でその実力を証明

「#リモラブ~普通の恋は邪道~」は、2020年10月から12月まで日本テレビ系で放送された連続ドラマだ。主演の波瑠演じる"ドSで完璧主義"な産業医・大桜美々を中心とするラブスト―リーで、SNSをモチーフに、新型コロナウイルス禍という現実とリンクした状況下での物語である点でも話題を呼んだ現代的な作品である。この作品が5月29日(土)日テレプラスで一挙放送される。

物語は、恋愛をさぼって生きてきた美々が、顔も名前もわからない誰かにSNSで恋をするところから始まる。その相手が同じ社内で働く同僚であることがわかり、そこから物語は大きく動いていくことになるのだが、本作では波瑠の相手役の"檸檬"こと青林風一役を演じた松下洸平の演技も評判となった。

「#リモラブ~普通の恋は邪道~」に出演した波留と松下洸平

(C)NTV

松下は、2019年NHKの連続テレビ小説「スカーレット」で、ヒロインの夫役を演じてブレイクし、一躍その人気が全国区となった。本作は、スカーレット以降で初の連ドラレギュラーということで注目されたが、結果的には彼の魅力を再発見したという視聴者が多く、新たなファン層を開拓。「青林沼」「あおちゃん沼」などと表現され、毎回の放送後はネット上でも大きな話題となった。

作中の青林は、温厚な性格で男気もあるものの、社内ではダメ社員の烙印を押されていた。それでも語学が得意なことや、人事部に配属されたことでコミュニケーション力の高さを武器に仕事で本領を発揮していく。ただ、恋愛においては相手の気持ちを察することが苦手な一面があり、視聴者をやきもきさせることも少なくなかった。

そんな青林のナイーブな人間性を、松下が独特の表現力で的確に演じたこともあり、視聴者たちをくぎ付けにしたのだろう。何度もすれ違いながらも、そのたびに相手を思いやり、寄り添っていく美々との関係にも大いに引き込まれたはずだ。

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また、本作においては、青林の恋のライバルでありながらも、「ほんわか」した友情で結ばれている五文字順太郎(間宮祥太朗)の存在が特徴的で、青林と五文字のコンビが織りなす奇妙な空気感にハマったという人も多かった。松下は、間宮がつくり出すふわ~とした空気感を感じ取り、それに合わせて演技をしたそうで、「一緒のシーンで目と目を合わせて話していると独特なリズムがうまれていると思います」と語っている。

画面越しのやりとりとリアルな恋愛での違いといった、なかなか現代的なテーマを織り込みながら、美々と青林が少しずつ歩み寄って、距離を縮めていくという本作のストーリーは、派手さはないが新鮮で温かみがある。

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コロナ禍の世界を描いているため、恋愛における"濃厚接触"もなるべく減らし、登場人物がマスクをして会話する場面も多い。俳優には制約も多かったはずだが、だからこそ彼らの丁寧で心に響く演技が印象に残る良作となっている。SNSを通じて描かれる真っ直ぐな言葉のやりとりや、何気ない会話の端々から「人が人と接すること」の温かさと大切さを感じ取れる貴重なドラマに仕上がっているといえるだろう。

朝ドラで一躍ブレイクして注目された松下にとっては、本作でその実力が本物であることを証明し、さらなる「出世作」ともなった。松下ファンにとっても必見の作品である。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

#リモラブ~普通の恋は邪道~ 一挙放送
放送日時:2021年5月29日(土)11:00~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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