三宅弘城が徳川家康役を好演!「家康みたいな人生もかっこいいと思います」

歴史的ヒーローのドラマを作っている撮影現場に、時を超えて本人がやってくる―そんなとんでも設定のタイムスリップ劇「小河ドラマ」。三宅弘城さんは第1弾で織田信長、第2弾で坂本龍馬と主演を務めてきた。5月22日(土)放送の第3弾「小河ドラマ 徳川☆家康」では、天下を取った後に現代に飛び、自身を描くドラマ制作に巻き込まれる家康を演じる。

「小河ドラマ 徳川☆家康」に出演の三宅弘城。本作はシリーズ第3弾

©時代劇専門チャンネル/カンテレ

「第3弾が家康だと決まった時、正直、意外な気がしました。信長や龍馬に比べるとカリスマ性では引けを取る人物なので、このシリーズのクリエーターである細川徹監督がどうアレンジするんだろうと...。結果、イメージよりさらにかわいそうな家康になっていて、初めて台本を読んだ時は泣きましたね」

劇中劇で家康を演じる大物時代劇俳優の白川役は松平健。白川は本物の家康(三宅)から聞きだしたエピソードを取り入れ、かっこ悪い家康像を作り出してしまう。そんな白川と家康の友情にも注目だ。

「今回初めて共演させていただいた松平さんは、山のような方でしたね。長年にわたり時代劇で立ち回りをして馬にも乗っていて、体幹がどーんとしている。しかも、このバカバカしい世界観を理解し、監督の要求に二つ返事で応えて演じてらっしゃり、感動しました。こちらがお願いした流行りのダンスまでしてくださって。その時の松平さん、キュートでした!」

体操などの素養があり、キレの良い演技が持ち味の三宅さん。地上波ドラマでも引っ張りだこだ。

「今回の家康役は信長や龍馬を演じた時に比べ、バイタリティーがなく枯れた感じを出そうと...。掛け合いでも自分からはどんどん行かないようにしたけど、ついセリフを強く言ってしまうので、そのたびに監督から指摘されて調整しました」

毎回、偉人が知られざる本音を明かす「小河ドラマ」。今回は家康(三宅)が「自分は信長や秀吉のAD(助監督)だった。とにかく死ななかっただけ」と言う。

「今の時代でも、結局は長生きした人が勝ちなんじゃないかなと思うこともあります。ドラマチックな生き方をした人もかっこいいけれど、最後に笑うのは生き抜いた人。その意味で、家康は英雄にはなれなかったかもしれないけれど、いい人生だったんじゃないですかね。役者にも通じるところがあるかもしれませんね。常に主役というわけではなくても、長く活動し生涯現役を貫いた先輩方もいらっしゃいますし、僕はそういう人ってかっこいいなぁと思います」

みやけ・ひろき●'68年1月14日生まれ、神奈川県出身。'88年より劇団健康(現・ナイロン100℃)に参加。最近のドラマ出演作に「俺の家の話」('21年TBS系)、「監察医 朝顔」('19年フジテレビ系)などがある。

取材・文=小田慶子

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放送情報

小河ドラマ 徳川☆家康
放送日時:2021年5月22日(土)21:00~
チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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