ドラマ、映画、舞台と活躍の幅を広げ、女優として成長し続けている有村架純。コロナ禍の中、介護福祉士や保育士、農家などエッセンシャルワーカーを取材したドキュメンタリー映画『人と仕事』も公開中だ。
そんな有村が主演をつとめるWOWOWオリジナルドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」が11月20日(土)から放送される。原作は「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で人気連載中のコミック「前科者」で、監督は『あゝ、荒野』前後篇で国内の映画賞を総なめにした岸善幸。有村が演じているのは罪を犯した人たちの更生を助ける無給の国家公務員である保護司だ。ドラマに続いて2022年には映画の公開も決定している本作のストーリー、そして新米の保護司として奮闘する有村の役柄とは?
■頑固で生真面目な保護司役に有村が挑戦
コンビニでアルバイトをしながら生計を立てていた阿川佳代は、ある出来事をきっかけに前科者をサポートする保護司になることを決意。研修を受け、これまで経験したことがない場面、出会ったことがない人たちとかかわりを持つことになる。
すでにYouTubeで公開されている予告動画ではメガネをかけて髪を結んだ、実直そうな有村架純を見ることができるが、阿川は頑固で生真面目。使命感が強く、苦しんでいる人を放っておけない性格。それだけに新米ながらも保護司として不器用なぐらい真っ直ぐに罪を犯した人たちに向き合っていく。有村の体当たりの演技が見どころだ。
■前科者たちに寄り添い、奮闘する物語
本作で阿川が出会う3人の前科者は恐喝・傷害罪の斉藤みどり(石橋静河)、殺人罪の石川二朗(大東駿介)、覚せい剤取締法違反の田村多実子(古川琴音)。ときに怒鳴られ、ときに殴られ、脅されても彼女は諦めない。さまざまな背景、事情があり、罪を犯してしまった人たちを助けようとするあまり、保護観察官に「事件への介入は許されません」と止められてもつねに全力。「あなたの戦いに最後まで付き合うから」と覚悟を持って自分の役割を全うしようとする。
経験を積みながら阿川は成長し、彼女自身が背負っていた過去も明らかになっていく。彼らは社会復帰を果たすことができるのか?保護司になった彼女が辿り着いた答えとは?有村が熱演する社会派ヒューマンドラマは全6話にわたって放送される。
文=山本弘子
放送情報
前科者 -新米保護司・阿川佳代-
放送日時:2021年11月20日(土)22:30~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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