新垣結衣が正義感溢れる新米弁護士を熱演！コメディエンヌとしてのセンスが光る

放送から約10年たった今でも再放送してほしい人気ドラマとして愛され続けているコミカルな法廷ドラマ「リーガル・ハイ」がフジテレビTWOで放送される。堺雅人が偏屈で自己中な敏腕弁護士を演じ、新垣結衣が真面目で正義感の強い新米弁護士を演じた本作の脚本は「コンフィデンスマンJP」などのヒット作を手掛けた古沢良太で、翌年の2013年にはスペシャルドラマや第2期「リーガルハイ」がオンエアされるほどのヒット作になった。「逃げ恥」が社会現象を巻き起こすほどの代表作になった新垣結衣だが、彼女のコメディエンヌとしてのセンスはこの頃から光っていた。使命感に燃える弁護士に挑戦した新垣結衣の役どころ、毒舌弁護士に真正面からぶつかっていく姿に注目だ。

■散々な言われようをしても折れない心で奮闘するガッキー

勤めていた三木法律事務所(三木役は生瀬勝久)を退所した黛真知子(新垣)が紹介されて働くようになったのは、執事のように身の回りの世話をしてくれる優秀な事務員・服部(里見浩太朗)とリッチな暮らしをしている古美門研介(堺雅人)の法律事務所。上から目線で高額な弁護費用をふっかけてくる古美門はどんな手段を使っても勝つのが信条の無敗の敏腕弁護士。口から生まれてきたような性格で理論武装したマシンガントークを武器に、法廷を自分のステージにしてしまう強烈キャラだ。

真知子は困っている人を見ると放っておけない真っ直ぐな世間知らずゆえに古美門にいじられるのは日常茶飯事。ガニ股を直せと言われたり、法廷で弁護するために歌わなければならなくなった時は「クソ音痴！」とバッサリ。「オタマジャクシ」、「ポンコツ」など容赦のない言葉を古美門にバンバン浴びせられるが、「よくもまぁ、スラスラ嫌味が出てきますね」と打たれ強い性格で弁護士として成長していく。ちなみにパンクバンド"自爆魂"の盗作案件に関わった第2話では窪田正孝がバリバリのメイクでギタリスト役として出演。第3話ではストーカー案件で永山絢斗が出演するなど、今改めて見返すと発見も盛りだくさんだ。

■ガッキーの呆れたり困ったりする表情もかわいい

奇人変人、テンションの上がり下がりが激しい古美門と自分の信念を曲げない真知子とのやりとりもドラマの面白さ。「朝ドラの主人公みたいだな」と言われていても「あなたは金の亡者ですよ！悪の手先ですよ！」と真っ正面からぶつかり、「私は汚い手を使う気はありません」、「そんなこと言ってるから負けるんだ」といった歯に衣着せない会話が毎回、繰り広げられる。古美門の暴言や態度に呆れたり、悔しそうに口をとがらせたり、鳥肌ポーズをとるガッキーのキュートな演技も見どころのひとつだ。

なお、第2期「リーガルハイ」では古美門とは対照的な爽やかライバル弁護士として岡田将生が出演し、第1期にはなかった恋の要素も。保険金殺人の罪で死刑判決を受けた悪女役で小雪も出演している。

文＝山本弘子

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