壮大なスケールと度肝を抜く展開の連続で日本中を熱狂させたドラマ「VIVANT」(2023年)が、帰ってくる。7月26日(日)より2クール連続で放送開始となる第2シーズンは前作のラストシーンの直後から始まるというから、いまだ明かされていない謎の行方や、主人公・乃木憂助のその後に期待が高まる。
6月27日(土)からの第1シーズンのアンコール放送にも注目が集まっているが、「VIVANT」がこれほどまで視聴者を惹きつけたのは、主演として作品を牽引した堺 雅人の熱演によるところも大きいだろう。平凡な商社マンと見せかけて、水面下で国を守る"別班"として活動する男を説得力と共に演じ、話数が進むごとに視聴者を物語の深みへと誘った。
(C)2025映画「平場の月」製作委員会
そんな堺が8年ぶりに映画主演を務め、ごくごく平凡な男を演じたのが「平場の月」(2025年)だ。7月18日(土)にWOWOWシネマで放送される本作は、朝倉かすみによる同名小説を「花束みたいな恋をした」(2021年)など恋愛ドラマの名手として知られる土井裕泰監督が映画化した大人のラブストーリー。
主人公は、妻と別れて地元に戻ってきた青砥健将(堺)。印刷会社に再就職し、平穏な日常を送っている。青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子(井川遥)は、夫と死別し地元に戻ってきた。再び出逢った2人は、少しずつ離れていた時を埋めていく。自然に惹かれ合うようになった彼らは、いつしか自分たちの未来のことも話すようになるが、そんな日々のなか、予期せぬ事態が須藤を襲う。
青砥と須藤の身の回りには、親の介護や自身の健康問題、家族との関わり合いの変化など、50代のリアルが詰まっている。彼らが出会ったのは、どんな未来が待ち受けているのかわからず、夢を抱く中学時代。それから山あり谷ありの人生は決して楽しいことばかりではなく、むしろほろ苦い出来事の連続だ。
50年の重みや苦労をしっかりと背負いながらも、それをあからさまに表に出すことなく、真面目に仕事をしながらコツコツと日々を積み重ねている市井の人々の姿を、堺と井川が自然体の演技で鮮やかに体現している。











