©1998「リング」「らせん」製作委員会
「それを見た者は7日後に必ず死ぬ」。テレビ画面から這い出る怨念の姿は、日本中を恐怖のどん底に突き落とした――。
1998年、日本のエンターテインメント界に「ジャパニーズ・ホラー」という歴史を刻んだ映画が公開された。松嶋菜々子と真田広之が出演した「リング」だ。
鈴木光司原作、中田秀夫が監督を務めた本作は、「見ると一週間後に死ぬ」という1本のビデオテープをめぐる物語。テレビディレクターの浅川玲子(松嶋菜々子)は、あることをきっかけに、呪いのビデオテープの存在を知る。調査の過程でそのビデオの中身を見た彼女は、元夫で大学講師の高山竜司(真田広之)に相談。彼もまたそのテープを見る。タイムリミットは7日間。2人は限られた時間で、呪いを解こうとするが...。
©1998「リング」「らせん」製作委員会
この作品を語るうえで欠かせないのが、あまりにも衝撃的な貞子の登場シーンだろう。突然映し出される古びた井戸の映像。その井戸から貞子は姿を現し、画面に近づいてくる。そして――。当時としては斬新すぎるその恐怖は、人々の脳裏に深く焼きつき、今も語り継がれるトラウマ的名場面となっている。
ただ、そんな映像ばかりが一人歩きしているが、本作の真骨頂は、畳みかけるような構成美にある。時代を感じさせる「VHSテープ」が鍵を握りつつも、ジワジワと忍び寄る恐怖演出は古さを感じさせない。1998年公開でありながら、観客の心を掴み続ける普遍的な没入感が、本作を傑作へと昇華しているのだ。











