©1998「リング」「らせん」製作委員会
また、実力派キャスト陣の圧倒的な演技力が、本作に確かな"リアリティ"を与えている点にも注目したい。
非現実的な世界観を描く物語において、俳優陣が"やりすぎて"しまうと観客は冷めてしまうものだ。だが、2人は絶妙な表現力で観客を惹きつける。
松嶋は「やまとなでしこ」(フジテレビ系)、「魔女の条件」(TBS系)、「家政婦のミタ」(日本テレビ系)など、各年代でヒット作に出演。今年も「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(テレビ朝日系)で主演を務め、「GTO」(カンテレ・フジテレビ系)では、キャストに名を連ね、話題をさらった。「リング」では、そんな時代を彩った彼女の"原点"とも言える演技が堪能できる。
一方、真田は「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス)で、国際的評価を高めたことも記憶に新しい。彼の細部まで妥協を許さない真摯な役づくりと、細やかな感情表現は「リング」における"どこか影を帯びた佇まい"にも存分に表れている。
恐怖と焦燥感をリアルに体現する松嶋と、物語の深みを増す演技を見せる真田。2人が生み出す確かな安定感があるからこそ、この恐怖から目が離せないのだろう。「リング」が色褪せない「ジャパニーズ・ホラー界の金字塔」であり続けるのは、そんな名優たちの"説得力ある芝居"もあるからに違いない。
文=浜瀬将樹











