©宝塚歌劇 ©宝塚クリエイティブアーツ
宝塚歌劇団の月組トップスターとして活躍し、退団後も俳優として舞台やテレビドラマなど幅広い分野で活動を続ける珠城りょう。
2008年に94期生として宝塚歌劇団に入団すると、早くから将来を期待される男役として頭角を現し、2016年には月組トップスターに就任。退団公演『桜嵐記/Dream Chaser』(2021年)まで、月組を長きにわたり牽引した。退団後は、TBS日曜劇場「マイファミリー」(2022年)や、社会現象となっているドラマ「VIVANT」(2023年)、「VIVANT」第2シーズン(2026年)など、映像作品でも着実に活躍の場を広げている。
そんな珠城の飛躍の原点ともいえる1作であり、現在へとつながる才能が感じられる舞台『月雲の皇子』-衣通姫伝説より-('13年月組 宝塚バウホール・千秋楽)が、8月17日(月)に時代劇専門チャンネルで放送される。
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今回放送される『月雲の皇子』-衣通姫伝説より-('13年月組 宝塚バウホール・千秋楽)は、古事記や日本書紀に記された衣通姫(そとおりひめ)伝説をモチーフに、珠城が演じる主人公・木梨軽皇子(きなしのかるのみこ)と弟・穴穂皇子(あなほのみこ)、そして妹・衣通姫(そとおりひめ)を巡る運命を描いた物語である。
作・演出は、当時宝塚歌劇団に所属していた演出家で、本作が宝塚バウホールでの演出デビュー作だった上田久美子。古代日本黎明期を舞台に、歴史の大きな流れに呑まれて消えていった人々の愛憎や運命を現代的な感性で描き、その重厚な世界観が高く評価された。初演時から大きな反響を集め、再演も実現するなど、今もなお語り継がれる人気作となっている。
珠城が演じる木梨軽皇子は、心優しく争いを望まない青年でありながら、妹・衣通姫への禁忌の愛と権力闘争に翻弄され、悲劇的な運命をたどる人物だ。入団6年目で挑んだ宝塚バウホール初主演とは思えないほど、珠城は静かな佇まいの中に皇子としての気品と誠実さを宿している。
大きな感情表現だけに頼るのではなく、まなざしや声色のわずかな変化によって葛藤や優しさを表現する姿からは、後にトップスターへと成長する片鱗が随所に感じられる。若手時代ならではのみずみずしさと、その後につながる落ち着いた存在感。その両方を味わえるのも、本作が長年愛され続ける理由の1つといえるだろう。











