成田凌が女を泣かせるダメ男に!?『愛がなんだ』で見せた、思わず沼にハマる魅力

公開中の映画『ニワトリ☆フェニックス』で井浦新と4年ぶりに共演。連ドラ「逃亡医F」で主演を務めるなど、俳優として映画、ドラマ、CMとオファーが絶えない成田凌。そんな成田が主人公・山田テルコ(岸井ゆきの)が片思いする相手、田中マモルを演じたのが映画『愛がなんだ』だ。

映画『愛がなんだ』に出演する成田凌
映画『愛がなんだ』に出演する成田凌

本作でメガホンを取ったのは今泉力哉。見た後に感想を語りたくなるリアルな恋愛ムービーとして、3年前のGWに立ち見が出るほどのロングランヒットを記録。「マモちゃん、マモちゃん」とまわりが見えなくなるほど一途すぎるテルコに女性からは賛否両論の声が上がり、『愛がなんだ』というタイトルの意味についても論争が巻き起こった。テルコが仕事を辞めてしまうほど彼女を翻弄した、成田演じるマモルはダメ男か?魔性の男なのか?

■マモルの無自覚な態度と行動もテルコをハマらせる要因?

テルコとマモルが知り合ったのは友人の結婚パーティ。なんとなく一緒にいるようになり、金曜日になると連絡してくるマモルからの誘いを絶対に断らず、どこにでも駆けつけるテルコ。親友の葉子(深川麻衣)からは「やめときな。そんな俺様男」と言われているが、テルコは聞く耳を持たない。尽くし型ゆえ、マモルの部屋を勝手に片付けて、ウザがられて邪険にされても、マモルが憧れているすみれ(江口のりこ)と会う時に呼び出されてもめげないのだ。

長身で猫背で母性本能をくすぐるタイプのマモルには、従順なテルコを利用しているという自覚は薄く、マイペースで自己中な性格も無自覚。計算がなくギラギラしていない分、憎めないキャラクター。だからこそ"ハマるな、危険"なのだ。テルコが詮索すると「俺、山田さんのそういうとこ、ちょっと苦手。5周ぐらい先回りして変に気を使うとこっていうか、逆自意識過剰っていうか」と言い放ち、さっさとタクシーで帰ってしまうシーンは最低男極まれりだが、悪気がないことだけはわかる。テルコに対する素っ気なさとすみれに向ける甘えたような視線など、もの言わずとも心理が伝わってくる成田凌の演技が光っている。

■視聴者をキュンキュンさせた2人のシーン

一方通行の切なさや痛々しさが刺さってくる展開の中、女性たちをときめかせた場面も。手料理を作るテルコの背後から、マモルが肩に顎を乗せ、つまみ食いしてテルコの口にも放り込むシーンや、一緒にお風呂に入り、髪を洗い合う場面は、幸せマックスなテルコの笑顔と少年のようなマモルの微笑みが話題となった。

キャスト全員がハマり役と絶賛された本作。独特の中性的な色気を持つ成田がマモルを演じたからこそ、女性たちもどこかでテルコの気持ちに自分を重ね合わせたのかもしれない。

文=山本弘子

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放送情報

愛がなんだ
放送日時:2022年4月27日(水)21:00~
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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