福本莉子の抜群の透明感...松田元太(Travis Japan)との組み合わせも好相性な瑞々しい青春映画

2016年の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ・集英社賞(セブンティーン賞)をW受賞し、芸能界デビューを飾った女優・福本莉子の活躍が目覚ましい。

あまりの怖さが評判となっている今年7月期のドラマ「赤いナースコール」(テレビ東京系)では、佐藤勝利(Sexy Zone)演じる主人公の恋人役に起用。また、昨年話題を集めた「消えた初恋」(テレビ朝日系)に続き、7月29日より全国公開されている映画『今夜、世界からこの恋が消えても』でも道枝駿佑(なにわ男子)と再共演。前向性健忘を患う健気なヒロインは鮮烈な印象を残した。近年はジャニーズの人気アイドルとの共演が続いている福本だが、その瑞々しさが際立ち、注目を浴びた作品もまた、ジャニーズJr.内ユニットのTravis Japanの最年少メンバーである松田元太と共演した『君が落とした青空』（2022年）だ。

9月4日(日)にＷＯＷＯＷシネマで放送される本作は、女子中高生に圧倒的な人気を誇る同名小説が原作のファンタジックなラブストーリー。主人公となるのが、付き合い始めて2年が経つ高校3年生の実結と修弥だ。

「毎月1日は何があっても一緒に映画を観に行く」という約束通り、デートへ出かけた2人だったが、突然急用ができた修弥はどこかへ行ってしまう。気まずさを引きずる中、修弥に呼び出された実結は待ち合わせ場所へ向かうも、彼は自分をかばって交通事故に遭ってしまう。突然の衝撃に、実結はパニックに陥るが、気付けば事故当日の朝に戻っていた。やがて、自分がタイムリープをしていることに気付き、事故に遭わないよう何度も未来を変えようと奔走する中で、修弥が隠していたある秘密を知る...という劇的な展開が紡がれていく。

福本が演じているのが、同じ一日を何度も繰り返しながら恋人・修弥を救おうとする女子高生・水野実結。真っ直ぐで一生懸命な等身大のヒロインは福本にぴったりハマる。一方、学校の人気者で、事故に遭う篠原修弥を演じているのが松田元太。実年齢では福本の1歳年上となる松田だが、恋人の実結に対してだけは不器用な面も見せる青年を好演している。

福本と松田のカップルによる高校生らしいやりとりも初々しく微笑ましい。彼らの同級生役には、板垣瑞生、横田真悠、莉子らフレッシュなキャストが集結。それぞれが抱える切ない想いも、繰り返される1日の中で細やかに描かれている。

また、昨年活動10周年を迎え、NHK紅白歌合戦への初出場も果たしたアーティスト・まふまふが、自身初となる映画主題歌を担当。書き下ろした楽曲「栞」が作品を爽やかに彩っており、ティーンの心を揺さぶる原作小説の瑞々しい世界観を、ディテール豊かに表現している。

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