――互いの印象は?
磯村「『(のんは)感覚肌なのかな?』って思うくらい現場でミー坊としてとても自由に生き生きされていて、『お芝居の時はもちろん、お芝居をしていないところでも自由な方だったな』っていう印象があります。僕ら不良チーム内でも『さかなクンを描くに当たって、(さかなクンを演じられるのは)のんさんしかいないよ』って話したくらい、本当にミー坊にしか見えなかったです。また、お芝居以外の時間では音楽を聴いたり絵を描いたりと本当に好きなことをなさっていたので、本当に素敵な女優さんであり、アーティストでもあるんだなって思いました」
のん「うれしいです(照)。でも私、現場では『沖田監督にファンだってバレないようにしなきゃ』と思ってたので、『私、役者です。演じにきました』みたいな感じでやってたんですよ~(苦笑)」
磯村「え? そうだったんですか? (『役者です』みたいな感じは出し切れておらず、本性が)僕らにはバレちゃってましたね(笑)」
のん「磯村さんは、役に集中しているし、撮影の合間も不良の方たちと話し合って共同作業で作り上げていて、『めちゃくちゃ誠実に演技に向き合っている方なんだな』と感じました。一緒に演技させていただいて、本当に楽しかったです」
――ミー坊にとっての"魚"のように、ご自身の"ずっと変わらずに好きなもの"は?
のん「ポテチ!ポテチが好きですね。中でも、うすしお味が好きです。あとは、お絵描きも好きです」
磯村「僕はけっこう飽き性なので、ハマっても冷めてしまうんですよ。だから、ずっと変わらず好きというものはないかなぁ...」
のん「じゃあ、最近の好きなものは何ですか?」
磯村「最近はお魚かもしれないですね。魚をさばいたりするのが好きですね。半身をお刺し身で食べて、食べきれない半身は昆布で締めたり焼いたり煮付けにして、2日から3日に分けて食べています」
のん「え、日常的にですか?すごい!」
磯村「この作品に掛けているというわけじゃなく、シンプルにそうなんです。でも、これもミー坊の影響かもしれないですね(笑)」
――ミー坊はお母さんに支えられて"好き"を貫くことができましたが、ご自身の「いつも支えてもらっている人」は?
磯村「やはり、親はずっと支えてくれているなって思います。俳優を志してから反対される時もありましたけど、今はなんだかんだすごく応援してくれていて、自分のポスターとかグッズとかも家に置いてくれています。それを見ると恥ずかしさも感じますが、心の中では『ありがとうございます』って感謝しています」
のん「家族もそうなのですが、活動を支えてくれているクリエイティブチームのスタッフたちですね。その仲間たちが私を面白いと思ってくれて、私の才能を信じてくれているということがすごく心強いです!」
取材・文=原田健 撮影=中川容邦
放送情報
映画『さかなのこ』
9月1日(木)より全国ロードショー
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