「僕はこんな感じなので...」高杉真宙が"オラオラ"役ができる人を尊敬する理由

俳優・高杉真宙が主演を務めるハートウォーミング・ラブストーリー、映画「いつか、いつも......いつまでも。」が10月14日(金)に全国公開される。

同作の公開を記念し、日本映画専門チャンネルでは高杉が出演する映画、ドラマを2ヶ月連続で特集放送。また、高杉の魅力に迫る特別インタビュー番組も放送する。

今回、特別番組収録後の高杉にインタビューを行い、収録の感想や自身の特集が組まれることに対する心境、最新主演映画などについて語ってもらった。

――2ヶ月連続で自分の特集が組まれると聞いた時の感想は？

「『え！？いいんですか！？』ですね(笑)。というのも、実家にいる頃、日本映画専門チャンネルで結構いろいろな作品を観ていたんです。この間ちょうど実家に帰った時に『特集をやっていただけるんだよ』と話したら、(家族が)『いつ！？』と驚いていました。自分が幼い頃から観ているチャンネルに出演できることもそうですし、『高杉真宙特集』と自分の名前が題名に入るなんて、本当にありがたいなと思いますね。こういう機会がないとなかなか観られない作品もあると思うので、ぜひ楽しんでいただきたいです」

――特別番組では、過去の取材での発言を取り上げながら役者人生を振り返る内容でしたが、収録はいかがでしたか？

「本当に楽しかったです！このタイミングでこうして自分がやってきたことを振り返る機会をいただけたのはありがたいなと思いますね。やっぱり自分の作品って終わった後に観ることってなかなかないですし、過去の発言に改めて自分で向き合うのもあまりないことなので。でも、(発言時と現在とでは)あまり変わってなかったですね(笑)。正直、『さっきまで言っていたな』というような発言も結構あって、変わってないのが僕っぽいなとも思いました。周りから影響を受けても変わらないんですよ...。もう少し変化があってもいいのかなとも思うんですけどね(苦笑)」

――最新主演作の映画「いつか、いつも......いつまでも。」は、そっけない態度に優しさを隠した主人公・俊英(高杉)と、俊英とその家族との日常の中で自分自身を取り戻していくヒロイン・亜子(関水渚)との、恋と家族の繋がりを描く物語ですが、初めて脚本を読んだ時の感想は？

「(登場人物の)みんなそれぞれ自我が強いなと思いました。多分それがこの作品が"生っぽく"なっている理由なのかなと。自我があるからこそキャラクターが自由に動けますし、人の行動って理由がないことも多いじゃないですか。急に叫び出したくなる時もあれば、普段飲まないお酒を飲みたくなる時だってある。全然脈絡がないことを急に起こすのが人の感情なので、そういう意味で『すごく"生っぽい"な』と感じました」

――俊英を演じる上で意識したことは？

「ベースとして『亜子ちゃんが気になる』というのは常にあって、それ以外は割と自由にやらせてもらっていました。その中で、舞台のように"実際の掛け合いから生まれてくるもの"が多かった気がします。もちろん考えて(現場に)持っていったイメージはあるんですけど、それ以上に関水さんとのお芝居の中で生まれたものがたくさんありました」

――俊英の"オラオラ"な感じが印象的でした！

「そうなんですよ～。それ、難しかったです(苦笑)。僕はこんな感じなので、"オラオラ"って難しいんです。だから、"オラオラ"ができる人って尊敬するんですよ。そういう人は繊細な演技もできますから」

――最後に特集をご覧になる方、映画を楽しみにされている方々にメッセージをお願いします！

「基本的に、役は作品の一部で、役を中心に見る必要なんてないと考えていて、普段は作品に注目して観てほしいなと思っているんです。その上で、こうして高杉真宙として特集してくださって、僕の演じた役たちがピックアップされるのはやっぱり嬉しいですし、本当にありがたいと思っています。映画『いつか、いつも......いつまでも。』では、こじれた男性とこじれた女性が絆を深めていくのですが、その過程で家族の繋がりや他人との繋がりなど、"繋がり"というものにまつわる人間ドラマを楽しんでいただけるのではないかと思います。ぜひ多くの方にご覧いただけたら嬉しいです」

取材・文=原田健
ヘアメイク=堤紗也香　スタイリスト=菊池陽之介

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