伊藤淳史仲村トオルが演じるお馴染み凸凹コンビ!シリーズを重ねるごとに強固になる信頼関係に注目のドラマ「チーム・バチスタの栄光」

伊藤淳史演じる心優しき心療内科医・田口と、仲村トオル演じる攻撃的な役人・白鳥という凸凹コンビが直面する現代医療の問題点をリアルに描き、大きな支持を集めた"チーム・バチスタシリーズ"。およそ6年間にわたって、4シーズンの連続ドラマ、スペシャルドラマ、そしてクライマックスでは映画へとフォーマットを広げ、好評を博した。その原点となるのは2008年放送のドラマ「チーム・バチスタの栄光」だ。

真剣な表情の伊藤淳史、仲村トオル
真剣な表情の伊藤淳史、仲村トオル

ⒸMMJ

"チーム・バチスタシリーズ"の見どころといえば、個性豊かなキャラクターたち。特にメインキャラクターとなる田口と白鳥、まったくタイプの違う正反対の二人が繰り広げる丁々発止の軽妙な掛け合いは、ともすると重くなりがちな題材の中で、思わずクスリと笑ってしまうようなやり取りとなっていた。

常に相手の気持ちに寄り添い、相手の心を開かせるタイプの田口に対して、相手を追い詰めることで揺さぶりをかけ、本音を引き出す攻撃的なタイプの白鳥。最初は白鳥に振り回されてばかりだった田口だったが、連ドラのシリーズを重ねるごとに、互いの信頼関係もより強固なものになっていき、かけがえのないバディになっていく。その2人の関係性の変遷を楽しむことができるのも、6年かけて少しずつキャラクターを積み重ねていった賜物だろう。演じる仲村も"伊藤淳史依存症"を公言し、一方の伊藤も仲村への最大のリスペクトを表明するなど、6年の撮影の中で唯一無二のバディとなった。

そんなシリーズの原点である「チーム・バチスタの栄光」の舞台となるのは東城大学医学部付属病院。7人の精鋭を集め、心臓病の難手術で成功率100%を誇っていた手術チームの「チーム・バチスタ」だったが、3例立て続けに術中死が発生してしまう。果たしてそれは医療ミスなのか、それとも手術室内で誰かが起こした殺人なのか? その原因を探るため、同病院の心療内科医・田口公平と、厚生労働省官僚・白鳥圭輔が連続不審死の謎に迫っていく...。

田口と白鳥の凸凹コンビ感を打ち出すために、撮影する際にも工夫があったという。あるとき、カメラマンが2人のツーショットを寄りで撮ろうとした際に、伊藤に踏み台に乗ってもらい、その身長差を埋めようとしたことがあったというが、それを見た監督が「それはやめてくれ!この2人の凸凹の感じがいいんじゃないか!」と阻止したそうだ。その言葉通り、2人の身長差をあえて強調することで、2人のちぐはぐな関係性がより際立つ演出となっていた。

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また放送当時は「原作とも映画(本ドラマの前に竹内結子、阿部寛が出演する映画版『チーム・バチスタの栄光』が制作されていた)とも違うラスト」が話題となった。

二転三転する、先の読めないストーリー展開は話題を集めたが、実はその犯人が誰なのかは、出演者にもクライマックスの直前まで知らされることがなかった。そしてそれは原作者の海堂尊にも知らされていなかった。それゆえ撮影現場では、出演者たちでさえも疑心暗鬼となり、劇中の「チーム・バチスタ」同様、誰が犯人なのかを互いに探り合っていたという。だが分からないゆえに、それが思い切った芝居につながり、病室内の緊迫した様子を作りあげるのに寄与していた。そんな演出の妙にも注目したい。

文=壬生智裕

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放送情報

チーム・バチスタの栄光(TVドラマ)
放送日時:2023年1月7日(土)13:55~
チャンネル:ファミリー劇場

チーム・バチスタの栄光SPECIAL ~新たな迷宮への招待~
放送日時:2023年1月7日(土)23:25~
チャンネル:ファミリー劇場

※放送スケジュールは変更になる場合があります

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