3月末、いよいよ2023年のプロ野球が開幕する。今回、里崎智也氏にインタビューを行い、ペナントレースの順位を予想してもらった。(※取材日は2月28日)
■戦力充実の東京ヤクルトが優位か?阪神、広島も上位を狙える
セ・リーグの1位予想は東京ヤクルト。リーグ2連覇を果たした昨季の戦力とほぼ変わらず、マイナス面は守護神だったマクガフ投手の穴だけですが、新外国人のケラ投手が収まれば盤石。石山泰稚投手も昨季からいい球を投げていますからね。先発陣が弱いと言われながら、昨季も2桁勝利投手がいない中であれだけ勝っている。今季も新人の吉村貢司郎投手や新外国人が加入したので、投手力は底上げされたはず。打線に至っては昨季とほぼ一緒。不確定要素が少ない分、普通にいけば1位でしょう。
2位は阪神。昨季も開幕9連敗さえなければ、少なくとも2位くらいに収まっていたはずです。投手陣は現状でリーグトップだろうと。問題は打てるかどうかだけ。ノイジー選手、ミエセス選手ら新外国人次第ですかね。岡田彰布監督による新体制で、サードは佐藤輝明選手、セカンドに中野拓夢選手をコンバートし、ショートに木浪聖也選手か小幡竜平選手という布陣。新人の森下翔太選手も楽しみですが、打線が低調だと順位が下がる可能性はあります。
3位予想の広島は、昨季の交流戦で借金8を背負い、年間成績も借金8。つまりセ・リーグ相手では5割なんです。逆に東京ヤクルトと阪神は交流戦の成績が上位の要因に。広島は交流戦さえうまく戦えば、もともとAクラスは固いはず。昨季だって床田寛樹投手の離脱がなければ3位だったのでは。力のある大瀬良大地投手と九里亜蓮投手がそろって不調だった昨季を思えば、今季は上昇する可能性もあります。
4位は横浜DeNA。抑えの山﨑康晃投手も残留したので、昨季2位に入った戦力はほぼ変わりません。Bクラスにしたのは、上位3球団を先に決めてしまったので4番目になっただけ。Aクラスを十分に狙える戦力はあると見ています。
巨人を5位と予想しましたが、今のチームには核となる存在がいないことが気になります。坂本勇人選手も1年間出られるかは不透明だし、計算できる先発投手も戸郷翔征投手と菅野智之投手だけ。ビーディ投手、グリフィン投手ら新外国人の誰かが爆発しない限り、昨季の戦力と変わり映えしません。不安要素の方が多いです。
6位は中日ですが、とにかく打線次第。最多安打の岡林勇希選手と打率2位の大島洋平選手がいても点が取れていない。得点力さえ上がればもっと勝てるんです。昨季もビシエド選手が打った試合はほぼ勝っていますから。投手力は悪くないだけに、クリーンアップが鍵を握るでしょう。
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