■大補強の福岡ソフトバンクは揺るがず 打線次第で埼玉西武の躍進もあるか
1位予想は福岡ソフトバンク。近藤健介選手、オスナ投手、ガンケル投手、有原航平投手に嶺井博希選手と...。これだけの大補強をしたら、1位にはしますよね(笑)。2位以下にする根拠がないです。千賀滉大投手が抜けても、問題なさそうな顔触れがそろっていますよね。
2位は埼玉西武にしました。ポイントは打てるかどうかなのですが、打線が機能すれば2位に食い込む可能性は十分あるだろうと思っています。髙橋光成投手、今井達也投手、エンス投手、與座海人投手、平良海馬投手、松本航投手、平井克典投手に隅田知一郎投手と先発に8人も名前が挙がる。余っていますからね(笑)。打線はペイトン選手、マキノン選手の新外国人と現役ドラフトで加入した陽川尚将選手あたりが鍵を握りそうです。
3位はオリックス。昨季は日本一になりましたが、吉田正尚選手が抜けた穴はやはり大きいと思います。リーグ2連覇を果たしたとはいえ、必ずしも圧倒的な力で制したわけではない。どちらかといえば紙一重で優勝した印象なので、FAで森友哉選手が入団した点は大きいものの吉田選手の穴までは埋めきれないと見ています。
残った3球団を比較して、楽天を4位にしました。先発の駒はそろっているものの、昨季のチーム防御率は3.47でリーグ最下位。いまだに田中将大投手と岸孝之投手がローテの中心であるのは苦しいと言わざるを得ない。若手の突き上げがないんでね。それにここ数年、外国人打者がまったく活躍していません。逆にフランコ選手ら新外国人か若手投手の誰かが大化けすれば、躍進の可能性もあるということです。
5位は千葉ロッテ。若いチームなので伸びしろは感じるのですが、やはり戦力的には投打共に厳しいかなと。
6位に予想した北海道日本ハムも同様なのですが、この2球団が最もパ・リーグで伸びしろがあるんです。ただ、「伸びしろ」という時点で、現状は劣っているということですから。その代わりに爆発力を秘めているので、急激に躍進する可能性は共にある。それでも、現時点で予想するなら、下位にはなってしまいますよね。
一つ言えることは、結果的にこの私の予想が外れるほど面白いということです。思いもよらぬ選手が急に力を発揮して躍進すれば、一気にプロ野球界が盛り上がりますからね。そんな展開も期待したいです。
取材・文=渡辺敏樹
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