松山英樹が全米オープンゴルフ選手権で悲願のメジャー初制覇へ!

アメリカPGAツアー優勝5回、世界ランキング最高2位を誇る松山英樹だが、アマチュア時代は現在ほど目立った存在ではなかった。東北福祉大学で2010年にアジアアマチュア選手権優勝、2011年のマスターズでローアマチュア(アマチュア選手でトップの成績)を獲得するなど実績をあげていたが、高校生(15歳)でプロの大会に出場して優勝し、史上最年少の16歳でプロに転向した同学年の石川遼が脚光を浴びていたため、松山にまで世間一般の目が集まることは少なかったのだ。

だが、2013年にプロへ転向した松山は実力で注目を勝ち取っていく。プロ2戦目でいきなり日本ツアー優勝を飾った松山は、年間4勝をあげ、史上初のルーキーイヤーでの賞金王に輝く。翌2014年にはアメリカPGAツアー参戦を果たし、メモリアル・トーナメントで初優勝。青木功、丸山茂樹、今田竜二に続く、日本人4人目のPGAツアー制覇を成し遂げた。その後も2016年に2勝、昨年も2勝をマークし、賞金王争いの常連として、世界の松山の地位を確立している。

 

(C)Getty Images

そんな松山がまだ手にしていないのが、メジャー大会での優勝だ。2015年のマスターズ5位、2016年の全米プロ選手権4位など、惜しい試合はあったが、優勝を争うまでには至らなかった。そしてメジャータイトルに手が届きかけたのが昨年の全米オープン。最終日14位からスタートすると、8バーディーのチャージで追い上げ、1980年全米オープンの青木功と並ぶメジャー大会日本人最高の2位に入った。約2ヶ月後の全米プロ選手権でも3日目に首位に立ち、最終的には首位に3打差の5位に終わったものの、いよいよメジャー制覇が近いことを予感させた。

今シーズンは左手親指負傷の影響もあり、思うような成績を残せていない松山だが、メジャー大会へ照準を合わせているはず。小平智が4月のRBCヘリテージで優勝し、松山の26試合を上回る、日本人最速の出場15試合目でPGAツアー初制覇を達成したことも刺激になっている。深いラフに狭いフェアウェーなど、4大メジャー大会で最もコースセッティングの難しい全米オープン。今年の開催地はニューヨーク州・サウサンプトンのシネコックヒルズゴルフクラブで、長く密度の濃い芝が特徴の難コースだ。バーディーを取りにくく、スコアの伸びない接戦が予想される。息詰まる我慢比べの展開を制し、松山英樹が悲願のメジャー初制覇を達成できるか、歴史的快挙に期待しよう。

文=エンターバンク

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放送情報

2018全米オープンゴルフ選手権

放送日時:2018年6月14日(木)21:30~

チャンネル:ゴルフネットワーク

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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