2年に一度行われる、米国選抜と欧州選抜が激突する対抗戦「ライダーカップ」。今回はフランスのル・ゴルフナショナルで開催。45ホールを有し、約8万人のギャラリーを収容できる巨大コースで、3日間の戦いを展開する。大会は、米国選抜、欧州選抜、それぞれ12名ずつが出場。初日と2日目は2名ずつによるチームのマッチプレー、最終日は1対1の個人戦マッチプレーの計28試合を行い、国の威信と己のプライドをかけた熱戦が繰り広げられる。
前回(2016年)はダスティン・ジョンソン、ジョーダン・スピース、フィル・ミケルソンら近年最強といわれたメンバーを擁した米国選抜が終始リードし、17対11で4大会ぶりの勝利を飾った。連覇を狙う米国選抜で、今回注目を集めるのは3大会ぶりに出場するタイガー・ウッズだ。1996年のプロデビュー以来、マスターズ4勝、全米オープン3勝、全英オープン3勝、全米プロ4勝の、メジャー大会通算14勝を誇り、PGAツアー賞金王10回、生涯獲得賞金1億ドル突破など、数々の金字塔を打ち立ててきたウッズ。だが、2009年のスキャンダル以降、調子を崩し、腰痛にも苦しみ、以前のような圧倒的強さを見せつけることは難しくなった。2013年のブリヂストン・インビテーショナル優勝を最後に勝利から遠ざかり、2016、2017年はメジャー大会を全戦欠場するなど、試合にほとんど出場できない状態が続いていた。
しかし、今年からPGAツアーに本格復帰。3月のバルスパー選手権では2位タイ、アーノルド・パーマー・インビテーショナルでは5位タイと、復調の兆しを見せた。そして7月の全英オープンでは一時単独トップに立つ見せ場を作り、首位から3打差の6位タイでフィニッシュ。メジャー大会で5年ぶりとなるトップ10入りを果たすと、8月の全米プロゴルフ選手権では、最終日に猛追し「64」を記録して2位に入った。豪快なフルスイングのティーショット、抜群のテクニックを誇る巧みなアプローチ、的確にラインを見極めて着実に沈めるパッティングと、全盛期を彷彿とさせるプレーが随所に見られるようになってきたタイガー・ウッズ。6年ぶりにライダーカップに出場し、チームを引っ張る活躍を見せて完全復活を果たせるか。世界中が歓喜と興奮を巻き起こす、あの"タイガー・チャージ"を待っている!
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Profile
1975年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。幼少時から天才ゴルファーと呼ばれ、1996年にプロへ転向。ジャック・ニクラウスに次ぐメジャー大会通算14勝、PGAツアー賞金王10回、PGAツアー最優秀選手賞11回など数々の記録を誇っている。
文=エンターバンク
放送情報
米国×欧州 2018ライダーカップ
放送日時:2018年9月28日(金)15:00~
チャンネル:ゴルフネットワーク
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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