ラグビー日本代表主将・リーチ マイケルの決意「覚悟と勇気を持って世界に挑む」

今年はラグビーワールドカップイヤー。日本代表候補選手たちの多くは、スーパーラグビーの日本チーム、ヒトコム サンウルブズで2月16日(土)に開幕する2019年シーズンに参戦。そして日本代表の海外遠征、国内での強化試合などを積みながら、9月20日(金)に開幕するワールドカップ日本大会に臨む。その日本代表を引っ張るキャプテンのリーチ マイケル選手にインタビューし、ワールドカップへの意気込みなどを語ってもらった。

昨年も日本代表の中心として活躍したリーチ マイケル選手ですが自身のベストパフォーマンスは?

「11月のイングランド戦で5人を抜いて決めたトライですね。ラグビーの聖地、トゥイッケナムスタジアムで8万人の大観衆の中、エディー・ジョーンズ(イングランド代表ヘッドコーチで前日本代表ヘッドコーチ)の前で走ってトライを奪えたのはよかったと思います」

激戦が続いたあとのつかの間のシーズンオフは、どう過ごしたのでしょう?

「母親の実家のあるフィジーに行ったり、年末年始は故郷のニュージーランドに奥さんと娘を連れて行き、ゆっくり過ごしました。年越しをニュージーランドで迎えたのは来日してから初めてですね。自分は本を読むのが好きなんですが、昨年は元格闘家の三﨑和雄さんの『「覚悟思考」が結果を出す』という本で、覚悟を決めて生きることの大切さを学びました」

これからワールドカップに向けて合宿や試合を積んでいきますが、日本代表チームの課題は?

「常に先のプレーを予測して、動きだしのスピードを上げることが課題ですね。昨年、ニュージーランド代表と対戦したとき、相手の動きだしは速く、日本は2、3歩遅れていました。目で見てから動きだすのでは遅れをとるので、ボールが落ちる場所を予測して動くことが大事です。これから始まるサンウルブズの試合ではそこに気を付けていきたい。あとタックルした後にすぐ立ち上がること。その2点です。戦術の面では、ボールを持ってアタックを仕掛けるシーンを増やしたい。昨年の日本代表はキックで攻めることが多かったと思うので、試合の状況に合わせられる攻撃のオプションを増やしていきたいと思います」

ワールドカップで戦うロシア、アイルランド、スコットランド、サモアについてのイメージは?

「開幕戦のロシア戦はとても重要です。無意識に勝てるだろうという雰囲気になってしまうことが一番怖い。相手も必死ですから、気を引き締めて臨みたいと思います。アイルランドは優勝を狙える強豪ですし、スコットランドもミスの少ない強いチーム。そしてサモアは体格がよくてパワーがあり、一発でトライをとる能力のあるチームだと思います」

ずばり、ワールドカップでの目標は?

「日本の目標はベスト8といわれていますが、自分としては毎試合、毎試合勝って、ベスト8よりさらに上を目指したいと思っています。ラグビーというスポーツは格闘技に近いもので、体の小さな日本チームが、体の大きい外国チームに挑むのは本当に大変なこと。覚悟と勇気を持って世界に挑む日本代表を、ぜひ応援してください!」

Profile
リーチ マイケル 1988年ニュージーランド生まれ。15歳のときに留学生として来日し、札幌山の手高校、東海大学を経て東芝に加入。2013年に日本へ帰化し、2015年のワールドカップでは日本代表主将として3勝をあげる原動力となった。

文=エンターバンク Photo by Yuuri Tanimoto

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放送情報

スーパーラグビー2019 ヒトコム サンウルブズ(日本) vs. シャークス(南アフリカ)
放送日時:2019年2月16日(土)19:30~

スーパーラグビー2019 ヒトコム サンウルブズ(日本) vs. ワラターズ(オーストラリア)
放送日時:2019年2月23日(土)12:30~

チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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