40年以上もの間、多くの人に勇気と希望を与えてきたシルヴェスター・スタローン主演の映画「ロッキー」シリーズ。その「ロッキー」シリーズ全6作と、ロッキーのライバルであり親友だったアポロの息子アドニス・クリードを主人公にした新章「クリード」シリーズの第1弾『クリード チャンプを継ぐ男』が、5月6日(月)にザ・シネマで一挙放送される。
この放送に合わせて、元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二が自身の半生について大いに語った特別番組「『クリード チャンプを継ぐ男』「ロッキー」放送記念:竹原慎二の選択」も放送される。ボクシングとの出会いで人生を変えて世界王者になった竹原の人生を変えた父の言葉、上京、世界戦への挑戦。また、近年の癌との過酷な戦いなど。数々の困難にも、不屈の精神で立ち向かってきた竹原は、まさにリアル・ロッキーともいうべき存在だ。竹原自身はその言葉に「単に不良だったとか出来損ないだった、という点が一緒だというだけでしょ」と笑ってみせるが、それでも彼の言葉は多くの人の心を揺さぶるはずだ。
「ロッキー」シリーズは、幼少時からビデオや映画館などで観てきたという竹原。「現役の時も、試合前に自分を奮い立たせるために『ロッキー』を観ていました。本当に感動や夢、すべてをくれる映画。僕の場合は高校にも行けなくて。夢も希望もなかったんですけど、そういう僕みたいな奴らが『ロッキー』や『あしたのジョー』なんかを観て、夢を抱いていたんです。ボクサーになれば、この現状を変えられるかもしれないと。今の子はどうか分からないですが、僕らの頃は、ほとんどのボクサーが『ロッキー』を観て感動していたと思いますよ」
しかし今回の企画に挑むにあたり、あらめて「ロッキー」シリーズを鑑賞し直してみたところ、その印象に変化があったという。「シリーズの1から4までは現役時代の話でしたよね。あの時は諦めずに戦うロッキーの姿を選手目線で観て。ものすごく感情移入をしていたんです。もちろんボクサー目線で見ると、引退してからもう一度リングに復帰する『ファイナル』なんてありえないなと思わなくもないですけど(笑)。それでも感動してしまうんですよね。そういう意味で、人生に役立つ映画ですよね。若い人たちも、シリーズを全部を通して観てもらったら、ロッキーから勇気や希望をもらうんじゃないですかね」
しかし現役を引退し、後進を指導するようになると、「ロッキー」シリーズに対する見方も変わったという。「選手目線ではなく、トレーナーの目線から『ロッキー』リーズを観ると、これがまた違った感動なんですよ。もしかしたらトレーナーになった今の方がもっと好きかもしれないですね。僕、現役の時は『ロッキー5』ってそこまで感動しなかったんですよ。でも今回あらめて見直してみて、涙が止まらなかったんです。『ロッキー5』でも息子と疎遠になるじゃないですか。僕は息子を邪険にしたつもりはなかったですけど、ああいうのを観ていたら勉強になるというか。僕も昔と違ったところで感動していたんですね。年月によって感じるところが変わってくるんでしょうね。この企画をもらって、『ロッキー』シリーズをあらめて観させてもらって本当に良かったなと思いましたよ」
特別番組「『クリード チャンプを継ぐ男』「ロッキー」放送記念:竹原慎二の選択」で竹原が語る人生は、本当に波瀾万丈だ。だが、竹原自身は「そういうボクサーは多いですからね。僕だけじゃなくて、みんな波だらけですよ」と語る。それでもボクシングに出会ったことが竹原にとって大きかったという。「ボクシングで人生は変わると思います。勝った負けたじゃなくて、頑張って練習をやったヤツは変われると思います。僕にとってボクシングとは人生のすべてですよ。これだけは言えます、ボクシングがなかったら、ろくな人間になってないですよね。これからもボクシングから離れることはないと思いますね」と誇らしげに付け加えた。
放送情報
『クリード チャンプを継ぐ男』&「ロッキー」シリーズ全6作一挙放送
※『ロッキー』、『ロッキー2』、『ロッキー3』、『ロッキー4/炎の友情』、『ロッキー5/最後のドラマ』、『ロッキー・ザ・ファイナル』、「『クリード チャンプを継ぐ男』「ロッキー」放送記念:竹原慎二の選択」、『クリード チャンプを継ぐ男』を放送
放送日時:2019年5月6日(月)8:30~ほか
チャンネル:ザ・シネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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