9月20日(金)に開幕するラグビーワールドカップ日本大会。日本代表はパシフィック・ネーションズカップでフィジー、トンガに連勝するなど、順調な仕上がりを見せている。キャプテンを務めるリーチ マイケルにW杯に向けての意気込みなどを語ってもらった。
――前回2015年のW杯に比べ、日本代表がレベルアップしているのは、どんなところですか?
「全体的にレベルアップしていますね。個々の技術が上がっているのはもちろん、フィジカルやメンタルも良くなっています。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチの重んじる選手の自主性も高まっていますし、今後、練習やミーティングを重ねて、さらにレベルアップできると思います」
――W杯開幕前の9月6日(金)には南アフリカとテストマッチを行いますが、どんなことが課題になりますか?
「前回のW杯で日本が大金星をあげた強豪に再び勝って、自信をつけることが大事。今回のW杯で対決するアイルランド戦、スコットランド戦へ向けてのテストにもなります。強い相手にどうやって立ち向かうか、メンタリティーが問われる試合になりますね。絶対に勝って、W杯へ勢いをつけたいと思います」
――W杯本番では開幕戦でロシアと対戦しますが、どんな試合になると思いますか?
「予選プール4試合のなかで最も大事で、大変な試合になると思います。ロシアは後の試合のことは考えず、日本戦だけに照準を合わせ、全力でぶつかってくるはず。ロシアは格闘能力が高く、精神力も強いですから、日本は勝てるだろうという気持ちでいたら絶対に危ない。昨年11月に対戦したときは、反則とミスで日本が自滅し、32-27の辛勝だったので、W杯ではできるだけ反則をせず、相手のパワフルなランを止めることが重要になってくると思います」
――そして、アイルランド、サモア、スコットランド戦と続きます。
「プール内で最も強いアイルランドと2戦目に戦うことはよかったと思います。初戦だと、どうしてもナーバスな気持ちになりますから。ロシアの強いフィジカルに勝てれば、アイルランドのフィジカルも抑えられるはず。サモアとは前回のW杯では慎重に戦って勝ちましたが、今回は時間帯によって勝負に出る場面を増やしたい。そして最後に対戦するスコットランドには前回のW杯で負けていますが、あのときは試合間隔が短く、かなり疲労した状態でした。今回はできるだけベストの状態で臨み、必ずリベンジを果たしたいと思います」
――リーチ選手の今回のW杯での目標は?
「チームとしてはベスト8進出を目標にしていますが、ベスト8までを目指していたら、そこまで到達できないと思います。自分としては、さらにその先を見ています。ベスト8に進出したら、おそらくニュージーランドか南アフリカと対戦することになるでしょう。どんな強い相手にも勝てる力、勝てるメンタリティーを備えていきたい。これから最強のチームを作って、ベスト8を突破することを目標に頑張ります!」
Profile
リーチ マイケル 1988年ニュージーランド生まれ。15歳のときに留学生として来日し、札幌山の手高校、東海大学を経て東芝に加入。2013年に日本へ帰化し、2015年のワールドカップでは日本代表主将として3勝をあげる原動力となった。
文=エンターバンク
放送情報
ラグビーワールドカップ2019 日本大会「日本 vs. ロシア」
放送日時:2019年9月20日(金)18:15~
チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
詳しくはこちら