時代をリードする男性プロ雀士12名が若手最強雀士を決める対局シリーズ、『モンド杯』が今年も開幕する。
モンド杯とは、予選は各雀士が6戦を戦い(予選全18戦)、総合点の上位2名が決勝進出。3位から10位の8名が準決勝に進出し、下位2名は予選敗退。準決勝は点数を持ち越し各雀士1戦(準決勝全2戦)、総合点の上位2名が決勝進出。決勝は予選の点数を持ち越さずにリセットされ、2戦を行い、優勝者が決定する――。
今回、開幕に先駆け、前回優勝者である日本プロ麻雀連盟に所属する白鳥翔プロにインタビューを敢行。麻雀プロを目指したきっかけや連覇に向けての意気込みなどを語ってもらった。
――麻雀を始めたきっかけは?
「最初に麻雀を知ったのは、幼稚園の時にファミコンの『上海への道』っていう麻雀ゲームですね。ちょっとストーリー仕立てのゲームで、それで初めて麻雀を触れました。本格的に麻雀を始めたのは高校の時、雀荘で働いていた同級生のお兄ちゃんに教えてもらってからです」
――本格的に麻雀を始めた時、麻雀の何に惹かれましたか?
「僕の中で、麻雀は数あるゲームの中で一番のコミュニケーションツールだと思っていて、囲碁とか将棋って対1人としかできないじゃないですか。でも、麻雀って4人で出来るから、これはみんな仲良くなれるって思って。今になって自己分析すると、その当時の家庭環境とかで、すごく寂しかったと思うんです。それで、麻雀を通じて年上の人に可愛がられて遊んでもらえたので、それがすごく楽しかったですね。麻雀のゲーム性ももちろんですけど、1つの関りとして好きだったんだろうなって思います」
――麻雀は運の要素も大きいと言われてて、勝ちたいと思ってすぐ勝てるものではなかったと思いますが、挫折はしなかったですか?
「麻雀は、確率とか数学的なゲームなんじゃないかなって最初から思っていて。勝負の流れとかもあったと思いますが、根底にあるのは数字だし、確率がベースのゲームだろうなって思っていました。だから、そんなに挫折するほど負けるとかってことはあんまりなくて、のめり込んでいきました。今の自分のベースにあるのは"読み"だと思っています。例えば『この牌が何枚ある確率が何%なら、その差し引いた数値はいくつ』って、考えて理解していくうちに、この精度をもっと高められるんじゃないかと思えて。そうしたら無限に強くなれるんじゃないかって思えてきました。でも、一生やっても追いつかない、全部を理解することがないゲームだなってわかった瞬間に、このゲームをやめることはないだろうなとも思いました。たまたま知り合ったプロに頼んで、高校生じゃ手に入らないような麻雀本を買ってもらって家で読みながら牌を並べて、なんでここでこれを打つんだろって、ずっと繰り返しやってるような高校生でした。生粋の競技麻雀マニアだったんです(笑)」
――麻雀プロを志すきっかけは?
「きっかけは、MONDO TVを観て、滝沢(和典)さんと(二階堂)亜樹さんが番組に出てて、その2人が僕の原点ですね。プロになりたいなって思ったのは、この人たちとここで麻雀やりたいなって思って、それを18歳の高校生の時から周りに言い続けてきたら叶いました」
――白鳥さんがプロになる前は、ガチの対局を観れるのはMONDO TVだけでしたね
「MONDOしかなかったですね!だから、プロになる目標って言うのがタイトル獲るっていうのと、モンド杯に出るっていうことでした」
――そんな目標にしてた場所に、自分がいるのはどんな感じでしょうか?実感するエピソードなどあれば教えてください
「すごいなって思います!目標にしていた場所に今いることを一番実感したのは、僕の実家の近くにある総菜屋さんが長年MONDOを観ていたようで、母に『MONDO TVに翔ちゃん出てたね!』って言ってくれたことですかね。ご夫婦で総菜屋さんを営んでいて、ずっと可愛がってもらってました。たまに実家に帰る時に総菜屋さんに寄って挨拶すると『MONDO TV、毎回観てるよ!』って言われるのが嬉しいです。また、初めて報告を受けた時は、親が僕のことをめちゃめちゃ心配してくれていた時期だったので、嬉しそうに報告してもらえて僕自身もとても嬉しかったですね」
放送情報
モンド麻雀プロリーグ22/23「第23回モンド杯」
放送日時:2023年5月23日(火)23:00~
毎週(火)23:00~ ほか
※9月5日(火)最終戦(優勝者決定予定)
チャンネル:MONDO TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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