プロデビューから破竹の勢いで勝ちまくり、毎年8割の勝率をあげている藤井聡太竜王。将棋界における「勝率8割」がどれくらいのことなのか、歴代の高勝率を見ながら振り返っていこう。
まずは藤井竜王の記録から。デビューは2016年12月だが、この年度は対局数が少ないため(10局)、記録部門からは除外。実質の初年度は2017年度からとなる。ちなみに将棋界の区切りは年ではなく年度のため、各年の4月~3月の成績によって決まる。
2017年度 61勝12敗 (0.8356)
2018年度 45勝8敗 (0.849)
2019年度 53勝12敗 (0.8153)
2020年度 44勝8敗 (0.8461)
2021年度 52勝12敗 (0.8125)
2022年度 53勝11敗 (0.8281)
勝率は過去の棋士と比較しても非常に高く、2018年度は歴代3位、2020年度は歴代4位、2017年度は歴代6位タイ、2022年度は歴代8位と、歴代トップ10記録に4回も入るほどの数字だ。それでは他の上位はどのようなものだったか見ていこう。
歴代5位は羽生善治九段が1995年度に記録した46勝9敗(0.8364)。この記録がすごいのは羽生が七冠を制覇した年であり、すべてのタイトル戦番勝負を戦った上での勝率であること。一般的に若手の頃の方が予選なども多く勝率は稼ぎやすく、トップ棋士になると実力の拮抗した対局が多いため、勝つのが大変になってくると言われていた。藤井という例外が出てくるまで、タイトル戦を戦うトップ棋士としては飛び抜けていた。なお、羽生は勝率8割を他に2回達成しているが、いずれも10代の頃のものである。
放送情報
第72期 ALSOK杯王将戦 七番勝負 第6局 藤井聡太王将 VS 羽生善治九段
放送日時:5月28日(日)13:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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